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2009/04/05(日)
恐るべし老人パワー
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先月、京都オープリーに参加させて貰い、恐るべし老人パワーに感心しました。 80歳代から中心になっているのが60歳代後半でしょうか? 私が仕事で接しているデイケアの利用者と同じ年代の方々が、楽器を弾いて歌を唄っているのです。 それもムチャクチャうまい、完全に脱帽です。 それが「死ぬまで修行や」という芸の道なのかもしれませんが、テレビで時折見る懐メロ歌手の 力のない歌声を聞くと、この差は何なんだろうなって思います。
「声」って年齢と共に衰えるのが普通だと思っていたのですが、彼らにはまるで衰えがありません。 楽器の技術も衰えて当然なのですが、彼らには感じません。
そこで一つ気が付いた事は、彼らは現役を退いた人が多く、世のしがらみから解放された人が多いと言うことです。 つまり煩悩に満ちた世界から、離れていっているのではないかと言うことです。 煩悩から放たれ、自由に生き生きと音楽をすることが、見ているものをその世界に引きずり込んでいるのでしょうね。
もちろん煩悩バリバリの脂ぎった世界を表現することも、音楽なのかもしれませんし、 プロのミュージシャンには常につきまとうものだとも思われます。
しかし音楽とは、例えば小鳥がさえずるように、自然の現象の一つだと言うことも考えられます。 できるだけ心を解放して、「空」の気持ちになって演奏したいですね。 ともあれ我々もあと20年後、彼らのように自由な演奏をしていたいですね。
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