ひとりごと
面白い(?)話がここに集結!!
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2010/03/25 16年の終わり
2010/03/18 あとがき

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2010/03/25(木) 16年の終わり
楽しい、寂しい、名残惜しい、切ない、嬉しい、不安…

そんな感情。


この世に存在する感情を全て味わった気分。











今日、大学を卒業した。











もっと勉強したかった??


もっと遊びたかった??


もっと、もっとなんて言葉があふれてくる。




楽しみは無いのかもしれない。

これからは『wont to』ではなく、『should to』で生きていくことになる。


覚悟はある。


ただ、失ってしまうもの、失ってしまうかもしれないものがある。

そのことが恐ろしくてたまらない。














全てが思い出になってしまうのか…













全てが記憶になってしまうのか…











人間は挑戦と決断の連続だ。


どちらとも、足がすくんでしまうほどの恐怖が伴う。


得た物を失って、また新たを得る…


そんな人生をおくる気はサラサラない。













失わないために得る…














そのために生きる…











生きるために得る…












生きていく。











良い1日を☆

2010/03/18(木) あとがき
この物語を思いついたのはチョット前なんですけど…。

これまとまったかな??


六地蔵っていうのは、宗教学的に『冥界の門』とされているんです。

お爺さんは笠をかぶせてあげるために門をくぐってしまったんですね。



因みに…


となりのトト○でメイちゃんが『とうもころし』持ってしゃがんでいるところに、ねこバスとさつきちゃんが迎えに来るシーンでメイちゃんの横に描かれているのが六地蔵なんです。

手前なのか、越えちゃったのか…


お父さんをバス停で待つシーンは…

ここから先はDVDで。


そういえばトトロ死に神説っていうのが流行ったけど、池に浮いていたサンダルと、メイちゃんがあの日履いて出ていったサンダルは違うやつですから!!


1、2秒くらいしか描かれてないけど、暇だったら探してみてください。


話が変わっちゃった…。


良い1日を☆

2010/03/16(火) 六地蔵2
…ただし、あなたの願いが叶うのは明後日です。明後日の朝を楽しみにしていてください』










次の日……












お婆さんが倒れました。


お爺さんは息子への手紙を飛脚に託し、お婆さんを看取りました。












約束の朝が開けました。









お爺さんは冷たい表情で微笑むお婆さんの横に座り、その横には人々からの見舞いの品と料理が並んでいました。



お爺さんはその料理を食べました。

お腹がいっぱいになっても食べ続けました。









トントン……


トントン……


誰かが訪ねてきたようです。



お爺さんが扉を開けると笠をかぶった六地蔵が立っていました。



『お爺さん、お迎えにあがりました。願いは叶いましたか??
1日2食どころではないでしょう…。』



『違う…。ワシは婆さんと一緒にいれるだけで幸せだったのに…。』



『それは困りましたね。それではお婆さんの願いが叶えられません。』



『…。』


『お婆さんの願いは、私はどうなってもいいからお爺さんに楽になってもらいたい。だったのですから。』



『なぜ命を落とさなければいけなかったんだ。息子に会うのをとても楽しみにしていたのに。』



『何か勘違いをしていらっしゃるようですね。私たちは神様ではありませんよ。
私たちの使命は生と死の境を定めることです。

あなたは自然と堺を超えましたし、お婆さんは自ら超えました。私たちは成り行きを見守ったまでです。

さぁ境の向こうへ案内いたします。』






お爺さんは六地蔵に連れられ、天に昇っていきました。


『おっと、忘れていました。これは笠のお礼です。
報酬のこともありますので、気のすむまでどうぞ。』



六地蔵が指差した先には、一人息子の家族がきていました。





息子は泣いていました。










お爺さんは息子に謝りました。何度も…何度も










『これは良い報酬をいただけましたね。』



『その報酬というのは…??』










六地蔵は優しく笑いながら答えました。












『この世への未練です。』







『アナタハマチガエテモ、モンヲクグラヌヨウニ…。』

2010/03/15(月) 六地蔵1
昔々とある雪国の山奥にに、お爺さんとお婆さんが住んでいました。

一人息子は大きな街へ出稼ぎに出ていますが、結婚しているため、仕送りもありません。

2人はとても貧しく、ワラを編んで作った笠を売ることで、1日に一食ながら食べていけている状況でした。



その日も朝ご飯はなく、お爺さんは町へ笠を売りに行きました。


『婆さん。行ってくるよ。』

『………。』


お婆さんの声は帰って来ませんでした。


お爺さんはどこかへ出かけたのだろうと、気にせず出発しました。


その日は珍しく雪は降っていないのに、体は凍え、体はうまく動きません。


町に行くには、一本道ですが、片道2時間の長い道のりでした。

1時間ほど行くと、お婆さんが道の脇にある六地蔵を拝んでいました。

『婆さんや、こんな所まで来ていたのかぃ。』

『あぁ、お爺さん。今日はとても足が軽いのです。』

『それはいい。何をそんなに熱心に拝んでいるんだい??』

『久しぶりに息子に会いたいと…。そうお願いをしているのです。』

『そうかそうか。息子が帰って来るのならご馳走を用意しなければなぁ。』


お爺さんとお婆さんは2人で手を合わせました。

『1日2食…きちんと食べれるようになりたいなぁ。今日も少しでも笠を売らなければ…
息子が帰ってきてくれたら、お婆さんも元気が出るのになぁ…。』


お爺さんは町に着くとすぐに笠を売り歩き始めました。

しかし、全くと言っていいほど笠は売れません。
そればかりか、たくさんの町人に虐げられ、時には蹴られたりもしました。

その日は、何とか10個中5個売ることができました。
しかしそれは明日の食料としてすぐに消えてしまいます。

お爺さんは足取り重く帰宅の途につきました。


帰る頃には辺りは薄暗く雪も降っていました。


1時間ほど歩くと、また六地蔵が見えてきました。

六地蔵は頭に雪を積もらせながらにっこりと微笑んでいました。


『こんなに雪を積もらせて、お願いを聞いて頂いたのにこれでは罰が当たるなぁ。』


お爺さんは六地蔵の後ろに回り、一体ずつ売れ残った笠を被せていきました。
一つ、二つ、三つ、四っつ、五つ…
笠は一つ足りません。

お爺さんは自分がかぶっていた笠をかぶせてあげました。

『ありがとう。願い事だけで終わらない人間は久しぶりですね。
あなたの願いは叶うでしょう。


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