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2015/01/30(金)
悩んで悩んで・・・・・
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1月半ばに、交配でお世話になっているブリーダーさんの所で、 たまたま明日ペットショップに出すという男の子がいると聞き、 興味半分で見させて頂いた。
仔犬達をを箱に入れて連れて来てもらうと、 1頭の子とバッチリ目が合ってしまいドキッ!とした。
今まで何頭も仔犬を育てているので、 家の子以外の他犬舎さんの仔犬を見ても、 「可愛い♪」という思いだけで、特別な感情は持たなかった。 それは、一緒にいたパパリンも同じ。
他の子達は知らん顔していたり、少し恐がるような様子もあったけど、 この子は私達と視線を合わせ見続けている。 購入するつもりなど無かったのに、引きつけられるように連れて帰って来た。
交配できる牡が居なくて遠方まで出掛けたり、 それでも偽妊娠で終わるようなリスクを考えれば、 このまま育てて家の子達のお婿さんにしようかと、 散々考えて悩んで・・・・・
でも、これから新しく仔犬を育てるとなれば、 15年は絶対に私達が元気でなくてはいけないけれど、 悲しいかな【絶対】という自信が無い。 後5年若ければ、我が家の子として迎える事に不安はない。 しかし、飼いたいけれど飼えない年齢になってきた事実。
手離すべきか、残すべきかと悩んだ挙句、 やはり可愛い盛りの今、生涯この子を大事にして下さる方にお願いすべきと、 やっと心が決まりました。
心が決まれば、1日も早く飼い主様を決めてあげなくてはなりません。 28日の夜、男の子をご予約下さっていた方にメールすると、 22時半過ぎにお電話を頂き、急きょ翌日見学という運びになった。 (何時もなら、この時間はお風呂に入っている。 笑)
29日は見学だけのつもりでいらした方。 けれど小さなフワフワの体で居間を転がるように走り回り、足元にじゃれつき、 居間に転がっているボールや椅子のクッションを止めている紐までも、 何でも興味を持って遊ぶ姿にすっかり気に入られたようで、 お話も弾み、4時間近くお喋りしてしまった(笑)
お話によると、別の犬舎で産まれている仔犬を予約し見学に行くおつもりだったとか。 ところが、私からの連絡で先方を直ぐにキャンセルしていらして下さったそうです。
私が思わず連れ帰らなければ、ペットショップに並んだ仔犬。 手離すという選択をするまでに10日以上も悩み続け、 私の連絡が1日遅ければ、恐らく別犬舎で仔犬を決めたはずの方。 しかも、お電話頂いた時に私がお風呂に入っていなかったし(笑)
その全てが【縁】で繋がっていたのだと思う。 この子は、この方が飼い主様となるべき運命を持っていたのです。
お喋りに夢中になっていた間に、犬の散歩に行っていたパパリンが戻って来た。
「行っちゃったの?」
「うん・・・・・元気で可愛いかったもの。気に入らないはずないよね。」
「家に残るんだったら、【マリオ】って名前付けるつもりだったんだ。」
「えっ?マリみたいだから? まさか、スーパーマリオじゃないでしょ?(笑)」
この子が来てから、初めてそんな話を聞いた。 家に残したい気持ちと、手離さなければという気持ちの葛藤で、 名前を呼べないまま心の中だけで名前を考えていたらしい。 呼んだら、絶対残してしまいますから。
つい先日、家で産まれた仔犬(だった?)と飼い主様達との交流会がありました。 親しくさせて頂いている10家族20名様が東京で再会するという、 私の繁殖歴20年〜で、初めてのイベントです(笑)
その時でさえ、一言もこの件に触れなかったのは、 その時はまだまだ気持ちが決められなかったからです。 内緒にしていてごめんなさい m(_ _)m
チビちゃん、末長くご家族に可愛がってもらって下さい。
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