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2006/11/11(土)
一点透視法の思い出・苦い
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中学の美術の授業で『一点透視法』を学んだことがある。 教科書と説明資料に説明プリントが2枚。 そして念入りな授業があって、課題が出された。
さあ始めて・・・といわれて、課題に取り掛かろうとすれば わからないから教えてくれと友達が寄ってきた。
仲がよい子だったので説明してあげた。
で、説明が終わったので、自分の課題に取り掛かろうと思ったら また教えて欲しいと言われて、自分の手を止める。 3組教えたところで、誰かに聞いたのか、遠くの席からまたやってきた。
切れた。
ちったぁ自分で考えろ!
だから、もう教える自信がないから先生に質問してって、教えてあげなかった。 そしたらその子が泣き出して、他の子がよってきてひどいとなじってきた。
なんていうか、その時点で課題が出てから1時間が経過していたのである。 1時間もあって理解できないものを、あっという間にわからせることが出来るかっちゅーねん。 うっとおしいので、私だって課題をしたいんだから邪魔しないでくれって言えば 利己主義だとますます怒り出した。
まあ、この時点で、3組目までは教えられたのになんで4組目はダメなんだって怒ってる相手と いい加減一生徒である私の手を煩わせるのはやめなさいよって言って居る私とでは論点がずれてるんだけどね・・・
はっきり言って一点透視法はめちゃ簡単だ。 2点透視法なら難しいが、1点ならとにかく線を引きまくれば何とかなる。 それをわからないというのは、とりあえずやってみようかと取り掛かりもせずに 漫然とぐるぐる考えてるからそうなるだけだと思った。 だからそう言ってみた。とにかくやってみろって。
そしたらわからないものの気持ちがわかってないと怒り出した。 線をどう引いていいのかもわからないらしい。
そこからしてわからないなら、もうしなければいいんだって思った。 だって、プリントに最初の点と4本の線は見本で書いてあるんだから。
通っていた中学はお嬢様学校だった。 そこに通いながらも、お嬢でなかった私は、 甘やかされて育った子はすぐに人に頼るから嫌だねって思ったりもした。 親の顔が見てみたいよって。
月日がたって・・・
これどうやるの? なあ、これ教えて・・質問してくるくせに その実、聞きたいのは答えで自分で解を求めようとしない息子を見た。
そこからしてわからないんだったら、もうやらなけらばいいんだっ ・・・とはとても思えなかった。
生きていると自分の考えが何十度も変化するものだと思う。
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