修行のようす?
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2006/05/24(水) クレーン現象
次男ちゃん(4)が手を引っ張る。

言葉はない。
タダ強引に、目的の場所に引っ張ってゆくだけだ。

お菓子を取って。
ジュース出して。
ビデオをつけて。
おもちゃの電池を替えて。


『この子ったら、なんでも手を引いていって要求するのよ。
 しっかりしてて、参るわ、もう〜』


眉を下げて姑は自慢げだ。



『それだけで判断してはいけません。(↑の状態ね)
 一般の幼児にも見られることがありますから。』

って専門家は慰めてくれるけれど
自分の目的のものに手を引っ張ってゆくという『クレーン現象』は
立派な自閉症の症状だ。


発達のバランスが著しく悪い、いわゆる発達遅滞とよばれる我が子。
自閉症かどうかのボーダーラインに立っている。

個人差が大きい障害の具合も
昔と違って少し探せば、
勇気を持って自分の体験を語る先輩母達による具体例がたくさんあって

いずれはこういう自閉の症状が治まる子と
知的障害を伴う子とに別れてゆく

もちろん目標は前者。
もし障害が確定しても受け入れなくてはならないのだろうけど
どうしても持ち前の『絶対よくなるもん』って言う意識が強い私は
良くなるような気がして仕方がない。

だから、過度に期待したりしないように必死で自分を戒めて
この子には障害があるのだから・・・と期待感をトーンダウンして相手をする。


なのに、その横で、

『気にしすぎやって。』
『言葉の遅い子なんてたくさんいるよ。』
『カッパだって小学校上がるまでまともに話せなかったんだから』

って、能天気に言うな!

・・・・・・、ま、姑は許そう。祖母なんてそんなもんだし。
だけどカッパ、お前はもっと理解して協力しろって!!



と、言う話を夕べカッパにしてみた。したら

『そんなこといわれても・・・次男ちゃんを育ててるのはお前やろ?』


いや・・・
だから、ひとりでかかえてるんがしんどいって言ってるんだって。


「カッパさん、3歳までとか幼児期は母親が育てないとダメっていうの
 あれね、3歳児神話って言って今は否定されているんだよ。
 母子密着による母源病なんてあるくらいだし、もっと風通しの良い子育てが必要なんだって。」


イライラっと深くため息をつく。


『おまえさぁ、なんでため息なんか出るわけ?何が不満よ?』



・・・・・・。


「まずね、カッパの妻ってだけでも充分不幸よ。
 アナタって、夫として最低だから。
 でね、姑、あれ、ひどいよね。しかも兄弟もすごいよね。
 で、娘が受験で、下の子は発達遅滞なんだよ。
 ここにこうして居てるだけでも私ってめっちゃ偉いし!」


押し黙るカッパ。


彼は強引な親兄弟の元で育って来たから
こういう風に羅列されると反論とか出来ない性質になってしまっている。
だから、普段は彼のそういう『痛い部分』には付け込まないようにしているんだけど
時おり、自分が転びそうなときだけは、こうやってそこにのしかかってカッパに甘えることにしている。

だって、幼稚園の遠足があさってに迫って・・・もうだめ。
園の行事を前にすると
又、普通じゃないわが子を見出して落ち込むかもしれないって震えてしまうんだもん。


カッパは単純だから、2日もしたら私が言った辛らつな部分は忘れてしまって

『しーは何か悩んでいるんだ。しばらくそっとしておこう』

って、2,3日はおかずに不満を言ったりしないで大人しくなるはずだ。


そう、さまざまな問題をかかえすぎて著しくバランスの悪い家庭を築いてしまっている我が家。
家庭としての発達遅滞って言えるだろう。

そんな中で意思の疎通が上手く行かないカッパさんを
無理やり目的の位置に引っ張ってゆくこう言う手段。
これももしかして『クレーン現象』っていうのかなぁ?


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