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2006/07/20(木)
ふるふる
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雨の日になるとふるふるは戸惑いがちに窓を叩く。
『あのね、ボク、そんなつもりないんだよ。』
湿った空気に眉をひそめる人たちに、そっと話しかけながら 誰も返事をくれない・・・って落ち込んで、悲しそうに俯いている。
そんなふるふるを見て、雲の上からお日様は考える。
雨が降らなきゃ困るのに、人間はわがままだねぇ。 そういえば、この頃は私のことまでシガイセンとか何とかって毛嫌いしよる。 自分たちを守っていたオゾンに意地悪したのは自分たちのクセに!
イライラしだしたお日様に慌てて、ふるふるのお母さんが優しく声をかけた。
「ふるふる、そろそろ風さんと一緒に帰っておいで。 山に行きましょう。それから海に行きましょう。」
山って聞いて、ふるふるは大喜び。
「わかった、お母さん。すぐに帰るね。」
って、具合に、やまないかなぁ、雨。 やる気が起きなくてかなわんぞ。
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