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2007/01/08(月)
ノーチャージでブレイクタイム!!
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今日は神戸文化大ホールに出かけて、『ベルリンフィル8重奏団and上原彩子』のコンサートを聴いてきた。 実はこのチケット本サイトのほとんど更新されないスウィーーツのコーナーで紹介されている 我が家のバースディケーキご用達店『ドイツ菓子カイザー』がこのコンサートに協賛していて ケーキを買ったお客さんから抽選でチケットをプレゼントしてくれて・・・見事当たって(嬉)
「無料でS席げっとおおーーー」
っていう幸運が転がってきたという代物なのだ。
ペアでご招待だったからカッパさんを誘ったけれど『月曜だから行かない』と断られたので あえてその日が休日であることを伏せて、仕方ないわね、と、大好きな友人を誘って行くことにした。
といっても娘の受験まであとわずか。 願書提出の書類に不備があったりして浮き足立っている私だから、 こんな精神状態ではコンサートなんて無理かも・・・と悩んだりしていたんだけど、 今朝目が覚めたら、心がわくわくしてていつもより数時間早い起床だし こりゃ行かないなんて出来ない相談だわ、といそいそと洗濯を済ませてお化粧をして カッパさんには娘のこなす問題集と勉強スケジュールを渡してさっさと家を出た。
気になるのは昨日の吹雪の中の強行軍が祟って、風邪がぶり返してしまったようで 朝から咳が出るようになっていたこと。 せっかくのコンサートなのに咳なんてしてられないですよぉ!
ってことで少しでも喉をいたわるために、ぐるぐる巻きにマフラー巻いて、2重の手袋をして 極めつけは小児用咳止めシロップを直前に飲む!ことにしようと決めた。
で、薬局によってアンパンマンの苺味の咳止めシロップを買い込み 会場のロビーでそれをぐびぃっとやって気力で咳を止めた(えらい!)
ホールに入ったら招待席なのに、一番音が綺麗に聴こえるんじゃないかっていう、 コンクールだったら審査員が座る席のすぐ後ろくらいの位置だったりしてびっくりする。 なんか、めっちゃ嬉しい。
曲目は最初がモーツァルトのホルン五重奏*変ホ長調・K.407 次がシューベルトのピアノ五重奏*イ長調・D.667 この曲は第4楽章が有名な「ます」で、上原彩子はここだけしかでなかった。 最後はベートーベンで7重奏曲*変ホ長調・Op.20
始まりからめちゃくちゃ優しく響くバイオリンが走っていて、ビオラも息がピッたしで、ホルンも音が丸く すごくすごく丁寧で優しい・・・まさに正統派室内楽団です〜〜 って感じでして、もうモーツァルトが流れている間中、 私は可愛い黄色いインコになってインドあたりの王宮の庭園を飛び回っておりました。
で、次はあのチャイコフスキーコンクール女性初の優勝者の上原彩子さんの登場。 お子さんを産まれたって聞いていたけど、やっぱりぽちゃっとしててお母さん感がでてて、なのに 自分の演奏を待つ間の姿勢が悪いからちょっと某み●うの山の猿みたくて怖い印象を受けた。
彼女の演奏はCDでしか聴いたことがなかったのだけど、 高音を単独で演奏するさい音がきつくて割れるような印象があって 丁度空のグラスに氷を入れて音がなっているような・・・そこがあまり好きではなくて でも、オケと混じったら絶妙な掛け合いのウマさと音が綺麗にハモるので 半分が苦手で半分が好きという奇妙な印象で、何故高音が割れるのか CDの録音時のピアノが悪かったのか、彼女の演奏がそうなのか今日確かめようと思って居たのだけれど これは彼女の演奏がそうであると結論が出た。 ただ、その高音もCDでは割れるんだけど、 ホールで聴けばそれが崇高な高音にも思えて、なかなか微妙な演奏者だと首をひねった。
でも、せっかくだから彼女のコンクール優勝の後の国際コンサートのライブのCDを買って それは今聴いてるんだけど凄く良かったりする。うーん。
で、面白かったのはここからで、「ます」は5楽章もあるため まだ曲が終わって居ないのに間違って途中で拍手が起こりはじめ・・・ しまいには曲の中の小休止でも拍手が起こって、 そのたびに第一バイオリンの方が弓をふって沈めるというパフォーマンスをはじめて笑いがおこり それでもその次のベートーベンだと7楽章もあるから、もっともっと間違い拍手が続いて、 とうとう曲が終わったら、楽団員全員が弓や楽器を振り上げて 終わりを知らせるというパフォーマンスが披露されてしまった(関西だね)
ま、そんな音楽音痴の観客でも感動したのはしてて拍手も凄くて ご機嫌で出てきた第一バイオリンさんが、たどたどしい日本語で
「アンコールは皆さんの良く知ってる曲だよ」って話して数小節だけサーーと流す。
もう、それを聴いて笑ってしまった。めちゃくちゃ有名な『美しき青きドナウ』だ。 さすがドイツの正統派。 すかさず前の方の席の誰かが曲名を告げたようで、わかったかと満足気な第一バイオリン。
そのJシュトラウスのワルツはもうめちゃくちゃ優美で綺麗でうっとりで・・・
張り詰めていたのが嘘のようにとろけるという幸せなひと時になったのでしたぁ。 今日の私、幸せだ。
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