修行のようす?
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2007/03/04(日) ふぐ
少しさかのぼって日曜日の日記。
夫の叔母さん夫婦がふぐをご馳走してくれた。

カッパさんが好きでないため、実家に帰ったときにしかふぐが食べられない・・・と嘆いたら
それじゃあ美味しいお店があるから連れて行って上げる!と言われて1年以上がたってすっかり忘れていたのだけれど
律儀な人らしくて、その約束が気になっていたからと本当に案内してくれた。

ふぐ。
ビールで乾杯、皮の湯引きしたもの、てっさ、から揚げ、白子、てっちり、ヒレ酒、次酒・・・おじや。

やっぱ美味しい。
なんていうか、メンバーが夫と姑の妹さんである叔母夫婦というけっこう気まずい状況で食べたのに
それでも美味しい。美味しい。おいしいいいいいいいい。
ふぐ最高! 最高ふぐ! あい★らぶ★ふく!

叔母さんはいい人で、人情家なんだけど・・・姑さんの妹さんだから
どうしても目線は姑さんの視線から見た私だもので
どんな話をしても、言葉を選んでくれたとしても
なんとか私を姑にとって有益な人間になるように持って行きたいという意思で話をされて
正直、すべての話がやんわりとしたお説教になってしまう(苦笑)

で、私の意見を控えめにでも言えば、横からカッパさんが

『お前はおかしい。お前は変や!』

って突っ込みを入れるから、そうやアンタは変や。鈍い!
って叔母さんが調子づく。

いや、話が見えても突っ込めないやん。
長年の経験で解ったことは、こいつに話しても解らん・・・って諦めてもらうのが一番だし。
だから意味が解らないって感じでスルーしたり。
ってか、ヒレ酒の美味しさに舌鼓を打ってるとほんとに聞き逃すし。

食べてるときは楽しく飲もうよ。ね。って心で言い続ける。うん。美味しい。


で、けっこう飲んでたら・・・


『アンタは何の病気ナン?ほら、病気自慢し。言うたら楽になるで!』


言いたくないんだけど・・・・病気の話って少しは私に好感を持ってくれてるかもって人や
全く関係ない他人様にだったらけっこうさらっと話せるけど
姑さんの妹さんに話をするようなものだろうか?
なんとなく話したくないんだけど、ってためらって流そうとしてみたけれど


『ほら、聞いたるからっ』


はあ・・・。あの・・・言わなきゃだめ?とカッパさんを見たらはよ答えろよって感じ。
・・・・仕方がないので説明をはじめる。

「私の病気は内膜症でして・・・良性の癌って言われてて
 死んでしまうようなことにはならないけれど、がん細胞が増殖したりするように
 子宮の内膜細胞の増殖や転移などはすっと続くから一生直ることはないものなんです。
 症状によって4期か5期に分けられるんだけれど私は4期でチョコレート脳腫のために卵巣が膨れ上がって
 茎捻転を繰り返して激痛が襲うので、手術しまいました。
 術後は、どうしてもバランスが崩れやすいし、神経に影響を及ぼすために
 生理周期に左右されて、半月ほど強烈な欝状態に陥ることがあります。
 こういう症状は理解されにくくて、だらだら過ごす様子から、俗に『怠け病』なんて呼ばれたりもします。」

と病気のあらましでありすべてかもしれないを語り始める。したら、

『卵巣がない?いつとったの?』

「結婚してすぐですけど・・・」

『卵巣がなくてどうして子どもできるの?』

「あ、片方はあるから・・・」

『そんなんでも出来る人は出来るねんね・・・』

「・・・・・・」



実は叔母さんには子どもがない。
健康で・・・なのにとうとう子どもができなかった。


ぽろりと一粒だけ落ちた涙を指で押さえて目尻付近で滲ませて小さな声で一言。

『私が子どもができないことでどれだけ辛かったか、わからんやろなぁ』


少しだけならわかる。
卵巣を取ったとき・・・内膜症だと子どもができにくくなるって説明されていたし
もう自分は子ども産めない体かもしれないと考えたときは悲しくて
とうてい覚悟なんて決められなかった。

はっきりとした原因がある病気であれだ。
健康な人だったら、今度こそ、今度こそって期待し続けて
同じ数だけ絶望してって繰り返してきたんだろう。
年齢からいっても子どもができないことに対して
モラル的にどうかとう言うような言葉もたくさん言われてきたんだろう。

同情しつつも・・・半面で、片方卵巣がないことや病気持ちであることについて
『そんなんでも』って言い捨てられたことに傷つく自分が居る。


女同士はマジに難しい。
ふぐが美味しいのと同じくらい当たり前にやりにくいんだ。


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