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2009/08/10(月)
臨死体験2
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民家の戸をくぐり、中を覗くと囲炉裏に鍋がかかっていた。 鍋では湯が沸いていた。 こんな状態だから誰か居るはずだと思い
「すいません」
と声をかけたが誰も居ない。 掃除も行き届いていて気持ちの良い家なのでしばらくそこで待たせて貰うことにした。 しかし、しばらくしても誰も戻っては来ない。 そのことを訝しく思っているとき、ふと子どもの事が気になった。
家に帰らなきゃ・・・
そう気がつくと、大急ぎで山を降り始めた。 歩くうちに段々と日が暮れてくる。 大変。ご飯をしなきゃ。 お買い物に行っただけなのに、こんなに遠くに来て、こんなに遅くなってしまった。 焦っていると、やがて麓まで降りていた。
そこは砂利の多い道だった。 びゅんびゅんとダンプが通っている。 あんまり遅くなったので、誰かに乗せてもらおうと、停まってくれるように車に手を振る。
1台、2台と通り過ぎて、3台目でやっと乗せてくれた。 ホッとして乗り込んで・・・・
そこで目が覚めた。 ベットの脇で、3歳の長女が「おかーちゃん」とすすり泣いていた。
もう46年も前の母の臨死体験。
買い物の帰り道で倒れて運ばれたものの、心肺停止状態で 搬送された病院でもう助からないからと断られ それでも救急が必死で受け入れ先を探してくれて、3つ目の病院で 足の裏の脈があるからやってみましょうと・・・受け入れた貰ったのだという。
3台目のダンプと3つ目の病院と言う奇妙な一致に こ話を聞いたときは不思議だなぁって印象深かった。
夏休みなので、あなたの知らない世界っぽく書いてみました(笑)
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