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2006/05/16(火)
訃報
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昼前、なにげなくローカルニュースを見ていた。 今月に入って交通事故が多発しているので、県警が警戒しているとの事。今朝未明にも交通事故が起き、一人が死亡したと・・・。
車種が分からないくらいぐちゃぐちゃにつぶれたシルバーの車が映っていた。
その後すぐ、私はテレビ画面に釘付けになった。 そこには、我が家の向かいの息子、双子の兄の名前があった。 私の思い違いだと思った。でも、私たちの住んでいる市の名前で、年も違わない。家の上の娘と同級生だから、間違うわけがない・・・。 そのニュースの後、すぐに電話が鳴った。 仲良くしている同級生の母親からだった。 「ニュースを見たけど、何かの間違いよね。どうなっているの?」 と、動揺が隠せない。私もすぐ向かいの家に走った。
青白くうなだれた母親が出てきて、 それは間違いであって欲しい私の目に真実として入ってきた・・・。
2〜3日前、玄関から出てきて家の前ですれ違った。 そのときの記憶がよみがえる。
大きくなってからいつも悪ぶっていたけれど、根は優しい子だと知っている。 引っ越してきた時、小学生だったその子が我が家に一人で遊びに来た事があった。なんて人懐っこい子だろうと驚いたことを忘れない。成人してからも友達が家を訪ねてこない日がなかった。 賑やかに笑い声が聞こえてくるたびに、いいな・・・とうらやましく思っていた。 双子で生まれてきたけれど、彼はいつも長男であることを意識していたと思う。弟がしっかりしている分、自分がそうなれないこと、歯がゆく思っていたのだと思う。
お母さんが大好きで甘えん坊だったから、きっとお父さんとお母さんを助けてずっとここで暮らして行くのだと思っていた。
同じ親として、代われるものなら代わりたいと思っているだろう。母は自分より先に行くなんて、親不孝だとつぶやいた。
本当にそうだよ。 辛すぎるよ。
お別れの日、葬儀会場には入りきらないほどの友人であふれていた。 彼の本当の人柄に母は驚いていた。 あなたたちが育てたからすばらしい人になったんだよとご両親に言ってあげたいと思う。 きっと空の上から家族皆を見守ってくれるよね。
心からご冥福をお祈りいたします。合掌
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