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2008/03/16(日)
国立療養所邑久光明園
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昨日、研修で岡山県の国立療養所邑久光明園を訪問した。 そこはハンセン病(らい病)に感染発病した人たちの療養所
園長先生(Dr)にハンセン病について詳しく話を聞くことになった。 私はハンセン病について何も知らないことに気がついた。 多分、参加した人はほとんど何も知らずにいたと思う。 名前は聞いていても、それがどういう病気なのか、 どうして隔離されなければいけなかったのか。 そこの所を教えてくれる人はいなかった。
ハンセン病ってどんな病気か知ってる? 私の周り人は、「体が溶けていく病気」と答えます。 でも、違います!!
らい菌という細菌が鼻や口から体に入って、 皮膚の温度が低いところに巣食って(顔や手、足など)末梢神経を侵すのです。筋肉も麻痺します。 神経が侵されて感覚が無くなり、火傷や怪我をしても痛みをまったく感じない。そこからの二次感染で形が変ってしまう。 それを見て何も知らない人はとろけたと言うようになった。 簡単にいえばそういうことなのです。
今、日本にらい菌に感染している人はいません。 だから発病する人もいません。 らい菌は劣悪な環境でしか生きられないからです。
発展途上国にはまだまだ沢山いるそうです。 感染を知らずに日本に来た外国人が発病することはあるそうです。でも、有効な薬の発見でハンセン病は治る病気です。 だから、光明園にいる人たちは菌に感染していません。 治っています。障害は残っていますが・・・。
光明園に行って話を聞いた私が出来ることは、そのことを私の周りにいる人に分かってもらうこと。 差別や偏見を無くして、彼らたちの本当の人権を取り戻すこと 私の周りからはじめようと思います。
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