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2005/12/02(金)
冬の寒い日。
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朝、寒い中身体を震わせながら駅へと急ぐ。
最近こんな生活ばかりでいろんなことを考えてしまう。
ほんとにこれが自分の望んでいたことだったのか?
もっとやりたいことがいっぱいあったはず。
そう、やりたいこと・・・・。
やりたいこと・・・・ってなんだったっけ・・・。
どこまでも将来の明かりが見えない自分にあきれ果てる。
駅に急ぐ途中、いろんな見覚えのある人たちに出会う。
朝、この時間にだけ出会う名前も知らない人たち。
足早に駅に向かうサラリーマンや学生、そしてバスを待つ園児とその親。
そして自分。
このまま何事もなく人生が終わってしまうのだろうか?
そう考えると自然と伏目がちになり、そう考える自分がいやでさらに落ち込む。
今日はいつもより少し早めに出てみた。
何か変わるかもしれない。
そんな期待もこめてみたが、別に何も変わらない。
見知った人は見なくなったが、別に何も変わらない。
無駄な期待をもった愚かな自分にまた落ち込む。
も・・・どうでもいいか・・・。
何かから諦めようとしたそのとき・・・・
「チャチャチャチャラララ〜♪チャ〜…」
どこからともなく聞こえてくる聞いたことのある曲。
なんだっけ・・・?
・・・・
あ、
これは・・・・
「上を向いて歩こう」だ・・・・。
どこからともなく聞こえてくる軽快なメロディーは、
メロディーだけれど、自然と頭の中に歌詞が浮かんでくる。
「上を向いて歩こう、涙がこぼれないように」
何べんも聞いた歌詞だが、こんなとき、こんな状態だからこそ
非常に身に染みた。
あぁ・・・。そうだな。
下ばっか見てても始まらない。
幸せはもっと雲の上にあるんだから。
それを掴み取ろうと思ったら上を向くしかない。
そう考えると、自然と元気が出てきた。
このメロディーに励まされた気がした。
朝、少し早く出た甲斐があった。
嬉しくなった。
ありがとう。
そう思い、メロディーの先を見た。
メロディーの主は、
ごみ収集車だった。
朝からゴミ収集車に励まされる自分…
へこんだ。
〜振り出しに戻る〜
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