TAKAの日記
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2006/11/15(水) 同日ファーストフードにて。
そのタツヤと同日、カズミは例の(?)中女のミカとアユミと
駅前マックでお茶していた。ファーストフードでハンバーガー食べながら お茶って表現もないが。女子高生の感覚ってのは
イマイチよく分からない。

<ココ空いてるよー> カズミが二人より先に受けとったオボンを持ちながら 二人を先導する。

衣替えからすっかり見慣れた、冬服の紺ブレザーももう腕まくりはしていない。夏を過ぎて黒に戻した髪は逆に大人っぽく見え、1つ年下のミカからは 他校ながら良きセンパイという感じだ。

<カズミぃー、 そんな食べるのー?> カズミより少し背の高いアユミがカズミの持ったオボンを覗き込みチャチャを入れる

<だってぇ オナカすいたもんー>
いかにもカズミらしい。クスクスと後ろにいた ミカが上品に笑う。
金曜の午後7時過ぎ、駅前は賑やかでポップでカラフル、
冬、、もう クリスマスイルミネーションも一足早く灯り、その色合いが街行く人々のキモチを和ませていた。

席につくと カズミもその光景に目を向け つぶやく。

<早いねぇ。もうクリスマスなんだねぇ>

そう言いながら頬杖していない右手でアップルティをかき混ぜる。

<早い 早い。ウチらも卒業なんてすぐだねー>
アユミがポテトをつまみながら答える。

<アユミってクリスマスどーすんの?>

<どうするって。。イヤミですかぁ?> アユミは苦笑いっぽく。。

カズミはすぐ 横に座るミカにも聞いてみる。

<ミカちゃんは?>

ミカは 軽くつまんでいたシェイクのストローを離し、
それに答える、、前にアユミが、、

<そりゃ カズヤとデートでっしょ〜☆> 普段シッカリもののアユミがからかった。アユミは彼氏が今はいない、、、らしい。
といっても トモダチにもナイショで大学生やら付き合ってたりしてたから本当のところどうかは分からない。

<っていうかぁ?カズミは?、、、いーかげんタツヤとどうなってんのよ。>

ハッキリものを言うアユミはミカとは好対照だ。
ミカは静かに会話を聞いていた。

<ん〜ん〜ん〜 。。>

カズミは首を右へ左へ傾けおどけてみせる、照れ隠しでもなく、本当に不透明だったし このままでいいような?ダメなような?カズミ本人にもよくわからないというのが素直なところだ。

<なによー。シッカリしなさいよー。冬はイベントいっぱいだよー> 言われなくても分かっている。。
だけど今はまだ。。なんとも進展もなく。あれ?前は付き合ってたから戻ってのるのか?けどそんな気もしないなー。

アユミのハナシに 一瞬 去年のことを思い出したが、まだ思い出にするには時間が足りない。毎年 必ず降る初雪を今年はどこで見るんだろな。。やっぱり一人かな。。

そこまで考えてカズミは暗くなるのもイヤだったので、

。。。とりあえず、三角マロンパイでもほおばることにした。

<♪、、おいし☆>

<ってアンタね〜> 呆れるアユミ。、

そこで今まで静かに二人の会話に耳を傾けていたミカがふいに口を開いた。
そもそも今日はたまたま本屋で見かけたミカを無理やりこの お茶会(?)に連れてきたのだ。
最近 カズミはミカとはちょくちょく連絡をとってる。

<あの〜カズヤ君から コレ預かってたんですけど、、タツヤさんに返してもらっていいですか?>

そう言うとミカはテーブルに1枚のCDを置いて差し出す。

。。。ニューシネマパラダイスのサントラ。、

(モリコーネ?)

<丁度今日 預かったので。お願いしていいですか?>
ミカは小声でけれどシッカリした口調でそう話した。

<タツヤがモリコーネ?>カズミは少し驚いた、またそれをカズヤに貸していたということに どういう経緯なのだ?

それでも大して疑問にも思わずカズミは快く承諾した。

<うん@ いーよ、返しとくね☆> そう言うとカズミはCDを手にとり 裏ジャケを確認して持ってたスポーツバックにしまった。

(ん?でもカズヤから預かったとなるとややこしいのか?。。)
と思ったが やはりあまり深く疑問にも思わず。

今度はチキンマックの包み紙をめくり出しては一口ほうばる。

<ん♪>

<あんたは ほんとに もう〜>
アユミはまた呆れたという顔をし。

ミカは二人のセンパイの仲良さげな感じを見てまたクスクスと上品に笑う。

ガラス越し、、駅のタイルには枯葉が舞い 北風はこれからますます強く吹き抜けていくのだろうけれども。

風の冷たさは空気を燐と張り。

一層 クリスマスイルミネーションを明るく際出させた。。


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