TAKAの日記
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2006/12/13(水) turezureなる道へ。 中編。
そろそろ10時。。俺はキャップの中のバンダナを締めなおし
ウメとビルの階段へ向かった。

<ハザース!> クラブ内へ入るを独特の生暖かい空気と
タバコの匂いがした。ステージではDJがリハ中でバカでかい低音を鳴らしている。

<オツカレ様です〜> 左隅のソファに座っていた数人のウチの一人が俺らを出迎えてくれる。
こんなモロ B系な服着てても相手が年上だとシェイクできないし 会釈するあたりは日本人って変な感じだ。
あーウメは 会釈とかしねー てかできんのか?

<今日お世話になります。。、ZERO GKの。。>

<はい〜 今日出番11時半からなんでなんか必要なものあったら言ってください。リハはこのアトできますよ>

<アザーす。あ、サンプラーなんすけど〜>

。。。打ち合わせとリハを済ませ 楽屋へ入ると赤いソファには
今日の出演者らしい人達が数人ダベっていた。

<あー 久しぶり〜 今日はヨロシクね〜>

、、レイナさんだ。今日はキャップはなしでブレードの髪がキラキラしてた、。

<どーもです!>俺より先に答えるウメ。。

<何 ナニ今日何時〜?>これまた屈託ない明るい笑顔で
レイナさんは話かけてくれる。
そう今日は彼女も出演するのだ、8月だっけ?だから3ケ月ぶり。ケーバン交換した俺よりユースケや、、、トクにウメが頻繁にメールしたりライブに足運んでたらしい。

<11時半ぐらいです、、レイさん CDいつでるんスか?>
ウメがイキイキしてるのもなんか笑える。

<んーとぉ 来年2月だよ☆> 背は俺と同じぐらいと女性にしちゃ大きいレイナさんだが ステージ以外だと小さい可愛い人に思えた。ああ ウメがバカでかいからか。。対比ね、

ん?もう一人。。女ノコ。。
俺が目を合わせるとカルク 笑顔でアタマを下げる。

<ああ コッチ 妹のエイミ。今日は ボタン操作担当!>

<こんちゃース!>これまたゲンキ娘っぽい。。
さすがレイナさんシスター。
ボタン操作というのはシングルのシンガーがサンプラー操作をすることで俺は一人で動くトキはPAにまとめて流しっぱでやっている、レイナさんはMCの都合もあるのだろう。

<へぇ〜 妹さん、> ウメが感嘆な声を出した。

エイミちゃんは俺やウメの1コ下。帰国子女なんだけど英語はあんまりらしい、レイナさんとは離れて育った時期もあるらしく、現在 Nのハイスクール、、高校でなく。エスカレーターの半インターナショナルなガッコへ通ってるらしい。

背はレイさんより少し低く 髪は茶色でなんつーの?ミディムボブ?Bガールな姉に比べてシャツにジャージとダンサーっぽい。

ウメがすっかりレイナさんと話込んでいく雰囲気だったので
俺は楽屋の別部屋の静かな方へ移動した。荷物置く場所も確保しなくちゃな。

別部屋にもソファが置いてあって空気も煙もなく、、せっかくだが俺が今から吸うんだが。。

俺はサンプラーの入ったバックを棚に置くと、エイミちゃんも荷物を移動しに部屋へきていた。

<ねぇ?歌は やってないの?>ガサゴサ散らばる機材をどけながら聞いてみた。

<私はね〜 ラップは好きだけど@ >
初対面にしちゃ人なつっこい感じがした。

<やってそうなのにね?姉妹で ハールズみたいな?>
俺はからかい口調で いや別にからかってはないですが。

<ラップはマネごとで。トラック作るのは好きでやってる♪>

<へぇ〜DJ?>

<んーとぉ そこまで本格的じゃないよー レイちゃんにラフトラック頼まれたり とか>

やっぱ環境か、こんな子 しかも女のコのメイカーっつーにも新鮮だったけど 姉を ちゃん付けで呼ぶのも新鮮でありつつ。。

<ふ〜ん、今度トラック聴かせてよ、ファイルで>

<いいよぉ。送るよ。あ今日ライブでやるよ 私が作った曲!>そう言うと彼女は嬉しそうな顔で その後 身振り手振りで音楽への愛情というか夢中な心境をいっぱい話してくれた。

まだ音楽の方向性が定まってないこと、2000年以降のHIPHOP、、生音とトラックの音の違いのこと、

<あはは だってソレ ソウルじゃないもん>

<え〜なんでぇ〜 んじゃ区切りはどこなの??>

<魂じゃないかい?> 。。。一体ナンノトークだ?

そのアト ウメとレイさんが俺らを探しにきたわずか10分足らず。俺はエイミちゃんと意気投合していたのだった。


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