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2006/12/29(金)
ZERO GK06
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二日続けて夢を見た。。
泣いている女のコが立ち去る夢。それを追いかけようとする。 初雪が降って、柊の葉に積もり、緑が浮き出て冷たそうで。 。。夢は暗示という、けどどんな意味かは調べる気にはならなかった、、、
<<ドク>>
会場の熱気が楽屋の開けた扉を伝って入り込こんできている。俺は鏡の前でニューエラのキャップをナナメに被り直し、 バンダナを縛り直す、左手のアクセがシャラと鳴る。
<<ドク>><<ドク>>
ふん、シンゾーも鳴ってら。けど震えはない。ウメがくわえ煙草 で横へきて イスへ足を乗せブーツの紐を直す、
<タツヤァ?ビってんじゃねーぞー?>
<アホか。ふざけろよ?、、>
12月9日 ライブハウス ゼットオン、以前から組まれていた ミクスチャー系バンドとHIPHOP系のコラボライブ、、 客層はややミクスチャー系が多いか?けどこの時間からクルーが続々と入りだした、およそ150人、ライブハウスにしちゃ上等な人数だ。俺らZERO−GKは来年Nへの活動移転を 決定し、本当はこのライブで決めるってハナシだったんだが。。 まぁ 真価問われる?ライブ? 俺もウメもこの日の為にやってきたんだ。もちろん、ヨユーかまして DJブースでセティングしてるユースケも、、
ユースケの音が鳴りだした。。特徴あるキックとスネアのスクラッチに、シンプルなBPM100ぐらいのリズムがハネだす。
<<ドク>> <<ドク>><<ドク>>
<それじゃ本番お願いしまーす!>スタッフのやや興奮した声に促されて 戦闘準備完了!
俺は両のコブシを合わせ、<うっしゃ!いってみようかぁ!> 。。軽い言葉を吐いた。
<上等!>ウメが応えてくれる。
カラダが熱い。、軽い。右手に予め持ったマイクのシールドを からまないよう確認する、
SEから一際大きく、ロースクラッチが4つ轟音で鳴る。
<<ジュシュ>><<ジュシュ>><<ジュシュ>><<ジュシュ>>
俺とウメはラッパーらしからぬ気合と熱を持って勢いよくステージに飛び出した。俺は1曲目のイントロに合わせ、ジャンプした。着地に合わせ、最大音量のシーケンス音が すぐさまリズムになってフォローしてくれた。
<I make demonstration of the strongest!Welcome to a partyー==!!>
<With pure passion!持ってアソビにキたぞ?ZERO GK!!imMCT!>
まるで野武士の戦い前のsakebiだ。オーガナイザーの熱気がすぐに俺らに降り注ぐ。ひるむことなく、わずか18歳の俺らは アグレッシブに、情熱的に、HIPHOPの概念なんてクソくらえで。最強みせるライブをブチかました。
。。。この日たった一夜のこのライブでZERO−GKの名前は 大きく広まり、つっても知れてるか?とにかくこんなガキらも居るぜ?とLOUDに言えた気がした。。
俺らが今日一番言われた言葉は
<音源ないんですか?>
、、、しまった。なんも考えてねー。それをユースケに報告したら。
<焦んなよ。トールさんとも話してるよ。お疲れ、イイ ライブだったわ>
ってビール片手にカノジョとのんびりしてて。
俺とウメはステージ後 その格好のままウロウロしてたから、 1時間ぐらいは誰かにつかまって、挨拶とメアド交換に追われていた。、う〜 メンドくせぇ!
それから初雪が降って、Xmasは寂しくバイトしてて。 今日は29日か。。ウメは正月どうすんだ? つーか俺は?ヤベ、最近バイト三昧で忘れてた、 ユースケは行動読めねーし。
夏から持ったマイクは少し自信がついてて、、 エイミがレイナさんと組んでラップしてて、。、
それぞれだなぁって、、06を振り返った。あと3日かぁ。。
あ また雪が降ってら。少しSWEETな気分。 最近 変えたワイルドカードに火ィつけた。
珈琲と混じって甘い煙が漂う。。
アーモンドの渋皮な味がした。。、
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