TAKAの日記
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2006/07/08(土) 七夕記念 前編。
(七夕記念 前編)

<え〜 マジでぇ?!プール掃除ぃ〜?>

<そう、あなたを含めて5人でやってもらいます。、、じゃないと
楽しい 夏休みは おあずけよ〜?>

担任の 山森ちゃんは眼鏡の奥を光らせ イラズラっ子のように僕に笑った。

ここは某高校 進学校でもなければ 特にスポーツが強いわけでもない。ごく普通の
普通科の高校だ。

ここに通う生徒の大半が 近くだったからという理由で受験し 3年間という時間を
謳歌する為に ここに通っている。
僕もそんな中の一人だ。まぁ 少しだけ違う理由もあったんだけど。。

つい今 数学の追試のオマケとして 山森ちゃんにプール掃除という 重大な任務を
任命されて 少し憂鬱になってるところだ。 僕は仕方なく とりあえず教室へ戻る
ことにした。もう
昼休みも終わろうとしている、、プールなんていらねーよ。

<ったく なんつー 交換条件だ。掃除の人手が足りねーだけじゃんよ!>

僕はそんな独り言を小声でぼやいてみた。

。。。そして放課後。。

7月の太陽はまだ 休もうとする気はないみたいだ。今日は雲も少なくこの時間の照りつけは やる気のなさに拍車をかける。 うなだれて僕は プール掃除の集合場所である、更衣室前にたどり着く、、見るとスデに 環境委員なのか数人がプールサイドに モップを持ってなにやら準備していた。

その中の一人が僕を見つけ 大声で呼びかける。

<おーー!早くこい!とっとと終わらせっぞー?>

同じく交換条件組の カズヤだ。なんで燃えてんだ?アホか?

<あー?はいはい> 僕はブカブカのズボンをまくり プールサイドに階段から登った。、そこには カズヤの他は どうみても
委員風なメンバーが雁首をそろえていた 緑のデッキブラシを持って。。 計5人?
あれ?  一人だけそこに 見慣れた女性徒を発見する。

同じクラスの。もうずっとクサレ縁なのか?カズミがそこに居た。

おほん、、まぁ 僕の進学選択肢の別理由ってやつだ。

カズミは 僕に気軽に話しかけた。

<、、、ッ君も補習組?☆ ばっかだねぇ♪>

<いや うるせーよ。ってかカズミはなんで いンの?>

<私は カズヤのお手伝い〜。。夏の思い出のプール掃除ィ? このあとデートなぁ
の☆>

<あらあら オアツイこって?>

カズヤのバカが燃えてるワケが分かった。カズヤとカズミは付き合い出して もう どれぐらいだ、知らねー ともかく付き合って。。る。。あんまり考えねーけど。カ
ズミは表向きは イイ顔しいな とこあるからカズヤに掃除参加するよう促したのは大体想像がつく。

<カズヤ〜 バケツがなーい!> カズミは振り返り 少し離れて プールの中を覗き込んでいるカズヤに指示をした。

<あいよー!>快くカズヤが答える。

カズミは ショートパンツにブレザーの制服、、最近ストパーあてたっつってたし 少し栗色の髪に 今日はキャップを被っている。まんま 少年っぽい。

<さてと! やりますかぁー!!♪>カズミが元気に僕を促す。まったく コイツだきゃ。。人の気も知らないで。

プールの底は みるからに ぬるぬると滑りそうで 水を少し補充しては デッキブラシで各自 散らばって磨きはじめる。

<、、、オマエ、今日とか用事ねーの?>カズヤが 僕の横にきて 話す。

<ん? 別にねぇー>

<ん、そか。> 何かを確認するようなカズヤの態度に少しだけ寂しそうな色が浮かんでいたのに僕は気がつかなかった。

<あん?つーかデートだろ カズヤ。>

<んーー あれ 祭りって今日だっけ?>

<全然かみあってませんぜ?おい>

どんな会話だよ。へぇへぇ デートで祭りですか。いくらカズヤとはいえ あんまりイイ気はしない。

<。。。オマエさ。。。>
カズヤが妙に おさえたトーンで つぶやく。

<。。?>

<ああ まぁいいや とっとと終わらす!んで帰る!>

ああ? 帰るだと?ふざけたヤローだ。
少しだけ 僕はカズヤのノーテンキさが羨ましかった。
僕は持ち歩いている ポータブルプレーヤーのイヤホンをかけ
作業に 没頭することにした。


続く。。。


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