TAKAの日記
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2006/08/22(火) 夏休み。前編。
(夏休み)

去年の七夕から1年 俺とカズミのコタ書いたっけな?
まぁ んな感じだよ?今は夏休み。デートもした。
ライブってのもしてみた。ギターってオモレーな。けど
大好きなレッチリみてーにゃ弾けねーわ。そりゃそーだ。
クラブ通いの毎日で最近はマイク持つのもオモレーかぁーってさ。

ほら?俺ってスト系じゃん?誰だよストリートファイターつってんのは。。チゲーぞ?ケンカとか中ボーでアキアキだよ?あ?ゲーム。。。あぁ ソッチね。

。。。<高校生活っつてもなー 補習ばっかの夏休みじゃイミねーだろ!> 

俺は自分の試験の出来を棚に上げ不満をブチまける。
今日は補習の最終日。夏休み後半ってのに補習授業。
このガッコの方針はよく分からんが定期的にこさせては俺(ら)の怒りを買う。腐れ縁 カズヤも当然一緒だ、

<んでだね?ボクはこうやって補習を受けるのに意味はあるのだが キミはナゼ居るのかな?クビじゃないのかね?>

カズヤはフザケタやろーだ。

<誰がクビだって?おりゃーヤメル気はねーぞ?まだ1年遊べんだろ?>

<でもキミ。こないだ、捕まってなかったかい??>

そう、先週の、、、休み中だから曜日はしらねー。
深夜ハイカイってのでとっつかまったのだ。まぁタバコ吸ってるし。
謹慎処分ってヤツだな。打ち上げだぞ?飲むだろ?吸うだろ?同じ居酒屋に ウエダがいたのが運のツキって いや、逃げるにも面バレまくってんし。はぁ。

<だからこうやってだな。反省文書きにも来てんだよ!>

<あらあら補習プラス 反省文〜かわいそ♪>

補習担当教師がダルそうに説明をはじめる。

<。。。で、終わったら職員室に呼びにこいよ。>

なんてテキトーだ。このクソ暑い教室に居るのさえキョヒかリーマン教師!

<はぁ〜いい。・。> まぁ 俺らの返事もテキトーこの上ないが。

2階の窓から見るグランドでは各部活のヤツラがセイシュンな汗流してて、カーテンがふあふあと揺らいで 暑い教室ながらも
風が抜ければ瞬間 涼しく感じる。。トキもある。

パタン。。教師が教室から出たの見計らって。すぐに相談だ。
ここにいる中で使えるヤツは、、と。☆

はい。サカイ〜、、<サカイ!これあとで写してい?ジュースおごるから☆> カズヤの交渉がはじまる。俺はそのオコボレに預かるとしよう。反省文はまだ提出は先だからいいや。

<カズヤー コーヒーのみいかねー?>

<おお いーぞー> 俺らは補習プリント数枚完成までの時間 屋上で時間をつぶすことにした。

販売機でパックのジュースを買い(校庭の自販機は危険なので) 屋上へ向かう。ホコリっぽい、階段を上がって、最後の小さいハシゴを登れば屋上だ。カギはいつもかかっていない。
どの学校でも同じだろうが 屋上ってのは溜まり場だ。

屋上から見る空は実に夏らしい入道雲が光ってて。。風もあってキモチがいい。ここは俺らのガッコ内での憩いの場だ。
シキタリってヤツで3年がいるトキは入ってはいけないという暗黙ルールがある。学年同士トラブルご法度だ。

<で?カズミとはうまく いってんのか?>

唐突にカズヤが切り出す。コイツがモト彼。俺が奪うカタチになっちまったが 俺らはなんら変わりない。

<、、ああ おかげ様で。。>

カズヤにすりゃ複雑でもあったろうけどもう1年だ。
そういや カズミのハナシは今 はじめてしてきたんじゃねーか?

<ふーん。。あのな?俺 実は。。>

<実話?>

<いやいやいや ちげーよ!じつわぁ。。 カノジョできました!!☆ >

<はぁ? マジ。。。ってかオマエいなかったけ?>

俺は内心ホっとした。そうか カズヤは軽そうでカルそうで。。
明るいヤツだけど、、軽いイイヤツだ。フォローしてねーな。

<ふーん。良かったじゃん?どこの子?>

<中女のタメ♪>

中女というのは中央女子高等学校。オジョーな女子高だ。
駅前などで見かけることも多い。ブルーラインのブレザーが印象的だ。

カズヤはパックのジュースをくわえたまま 手すりへ移動、、
コイツの茶髪はウザそーだが 夏風にナビいて少しかっこよく見える。、ほんの少しだけな。

俺もポケットに手を突っ込んだまま横に並ぶ。。

<来年の夏は進路とかでウゼーかー?。。>

カズヤが珍しくまともなテンションで話す。

<。。まぁなぁ。どうなんのかね、>

俺もなるべく同じテンションで答えてみる。俺らはコウコー2年だ。ハナの2年。、つっても世に言うセイシュンなんてのはよく分かんねー。当人達には 俺らにもそれなりに悩みってのがあって将来の不安なんてしんないけど 来週のコトも分かんねーに知るかよ?って。けどこんな俺らの時間をオトナは若さは素晴らしいなんてカンタンに言ってくれる。

プルルー、、なんのヒネリもない俺のケイタイの着信音。
カズミだ。

<おお。なに?ガッコいんの?> 少しカズヤに会話が聞こえているコトを気にする。

カズヤは察したように数歩 屋上の奥へ歩きだす。。

<、、うん リョウカイ。ん。っじゃ>

カズミとの電話を切る。

<カズヤー!カズミが来んだってさ!オマエ。。カンジョ今日会わねーの?>

<ああ?なによ?>

<カズミが ダブデートしねーかってさ、ほら今日 ガキ祭りじゃん?>

ガキ祭りというのは この小さいながらの街の毎年行われる祭りのことだ。7月末と盆開けに2度あるのがナゾで。

カズヤが少し うつむき加減に、、見えただけか?
離れた場所でから 歩きながら、、

<つーか♪ 俺のデト ジャマすんなってばよ?俺もデトなのだ☆>

、、いつものカズヤだ。フザケタヤローだ。けど俺もそれがイイと思う。、、なんとなくだけどな。

。。。。。
後半へ続く。


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