TAKAの日記
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2006/09/13(水) 9月アタマ大雨。番外編2。
(9月アタマ ユースケ&ウメ)

。。タツヤがスタジオを出て取り残された二人。
ユースケとウメは二人で駅へ向かう。終電まではまだ時間がある。小雨の中 なんとなくハイでもない雰囲気だった。

<なんかさ?タツヤ 気合入ってたな。>
ウメが切り出す。

<んー?そうか?、、>
ユースケもそれは感じていた。そしてナニカ打ち消すかのように
声を発していたのも皿を回しながら気がつかないワケがない。

しかし、それをウメに説明するつもりもなく。。
ウメが続ける。<そうだよ?かと思やぁ ハイりボケるし、>

<まぁよ?この雨が上がる頃にゃフツーなんじゃねー?>

<??なんだそりゃ?原因は雨かよ!>
ウメは無邪気にイカツイ見た目らしくなく 笑う。

<。。。ウメ。次 新曲あんだけどさ。間にあわねーかな?
 。。ちょいと泣ける曲足したくてさ。>

<今からか〜 できんコタねーよ?んじゃファイルで音源送っといてよ、タツヤとテーマ打ち合わすから>

<ん。わかった、けどテーマは決まってんのよね〜@>

<そうなの?ナニ?> 少し納得いかないようでもあり
興味ありげにウメが クールめいたユースケの顔を覗き込む。

<。。。けど オマエにゃ経験値たりねーかな〜♪>
。。いたずらッコみたいに 微笑むユースケ。たまにする緑のニット、少し隠れた目が どこか遠く、、優しい。。

<んあ?>
ウメは手にしてた傘を クルっと回し、ますます納得がいかず
もう一度ユースケにテーマを問いただした。

。。。<へーいいじゃん。。。。てか俺は無理なのかよ!>

・・・
<あ ウメ マック寄ってかね?>
<イイッスね〜だんな〜あれジャンクフード嫌いじゃなかった?>

<俺はチキンだけ食えないだけなの! チキンはいかんよチキンは。。>

小雨は一向に止むどころか高架下の二人をビビらせるほど
トキに雨足を強めていた。

<ユースケ〜>

<あん?>

<、、俺もそれなりに経験あるぞ〜>

<どうせ片想いだろ?>

<〜〜いーじゃ〜ん〜!>

<ダーメ!>
ユースケは目を細め笑った。9月アタマに降る雨にしちゃ肌寒い 歴史上やまねーアメなんてなんてねーぞ?なぁ?



。。月曜。
カズミの部屋。午前7時20分 もう学校へ向かう時間だ。

(よし!と☆)鏡に向かい身支度の仕上げ、、今日は帽子を被っていくことにした。ストライプの麻のニット。
最近 黒のエクステをつけ 帽子がないとイマヒトツ決まらない。

、、、鏡の前で帽子から出たエクステをチェックする。
(。。。。んー)
少し考えて カズミはアクセの入った網の入れ物から 一つだけ探し 手馴れたシグサで。。。

(ダディ? マミィ?ラバー) <んー。。??>
彼女の思考は不可解である。

<んじゃいってきまーす!!☆>
いつもどうり 母親へ声をかけ玄関を勢いよく出る。
小学生からの習慣。子供の頃は毎日のように車に気をつけるのよ!と言われたものだ。

外へ出ると昨日までの雨が嘘のようで、お日様がまだ少し眩しくて、

。。。カズミの耳元のピアスを反射させて、
その光はきっと消えることなくいつまでもココにとどまるのだろう。。 新しい朝が来る度 きっと。。


。。。その数時間前深夜。

俺は電話後 考えていた。いや考えていたつもりだけで状況えを飲み込むだけでいっぱいいっぱいだったと思う。

(雨降ってぇ もお 月はあってぇ そこにあってーアメかぁ。。)

考えてももうチェーンは置いてきた。誰かが拾ったかもしれない。後悔はなかったがキザったらしい嘘くさい自分の行動にも
なにかスッキリしなった。

(、、でぇ。んん。だりー。。時間が解決すんべ?)

そう思い込みココ数時間 支配されっぱなしのアタマの中身をクリアにする為 寝ることにした。

。。数時間後

目が覚めた俺は。。クセで枕もとにあるチェーンを探そうとする。。(ああ ねぇかぁ。。) 正気に戻る前に気がついた方がダメージは少ない。

シャワーを浴び 珈琲を飲み 。。。一服し いつものように
学校へいく支度をする。外は晴れてる、バイクにしよ。。通常俺はバイク通学 もちろん学校までは乗っていけないから近所のマンションの駐車場に止めてそこから歩く。雨の日は。。。
傘をさす。バイクでだ。

(ふう)それでもキブンはいくらかマシだった。昨日よか悪いてことはぜってーね−!これを経験から良く知っていた。
朝の日課でメールをチェックする。。ユースケ?ファイル。。

(ふざけろよ?んな気分で書けるか!)
この件に関しては直談判をすることにして とりあえず支度を済ます。

ipodで今日の通学用の曲を選ぶがオモイモノは避けたい。
(なんかねーかなー?)

。。。このトキは英語ができないことにホッとした。
もし俺が全ての英詞を理解できたならば この朝に聴ける曲を見つけ出すことは難しかっただろう。

そして学校へ行けば顔を合わす確率が高い。なるべく考えないようにしているがイヤでも意識をしてしまう。

行けば会える。ってのは 行けば会ってしまうでもある。

。。。この環境が贅沢だということに気が付いたのはこの出来事の数年も先のことだ。。


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