TAKAの日記
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2006/09/25(月) 2WEEK 後編。
その日は土曜日で天気もよく。久々に俺は休日にしては昼前に起きて原チャリで街ブラをしていた。
友人から5000円で譲ってもらったバイク、オイルもロクに交換してねーしタイヤもミゾはもうない。けど。。あと半年。ガッコを卒業するまで持てばいい。この街もあと半年の付き合いだ。
いろんなコトが期限付きで。。使い捨てるみたいな感覚で過ごしていれるのはコドモの特権だ。

バイクで駅付近の高架をくぐって、堤防の道へ出ようとしたトキ!<<キー>> 正面に同じ原チャリがいて 互いに急
ブレーキをかけた、メンテもロクにしていない俺のブレーキ音はやたらデカク 周囲の人々を驚かせた。

互いが前輪 数センチのトコロでの急停車。見ると同じぐらいの年の男が乗っていた。

<っぶねーゾ コラ!>確かに俺が悪い、、のかも。

けれどそう言われて黙ってるハズが無かった。
<あ?なんや?お?> 怒るトキにはオフクロゆずりの関西なまりが俺の特徴らしい。威嚇しに冷ややかな目でガンくれる。

このまだ暑いてってのに長袖着てるバカは面くらった感はあるもののすぐにバイクから降りようとしてきた。当然引くに引けない俺もバイクから降り。。けど殴りあうつもりは毛頭なく。
まぁ手出されたら やるかぁと冷静に思っていた。

<オマエよー。どっちが悪いンか分かるか?>
男は偉そうに見下した態度で威圧してくる。
。。う。まだ俺が悪いという意識がある分 不利だ。攻撃的になれねー。謝ろうかと思った、、メンドくさいとも。
けどこういったトラブル上等だ!ハラをくくってケンカ売ろうと

<うるせーゾ?ボケ。。>、、、と言おうとしたら。。

突然 男は携帯で時間を気にしだした。
(?) <まぁ いいよ オマエ 散れ!>と犬でも追っ払うように俺に手を振る。(はぁ?)

俺は呆気にとられ怒声浴びせる間もなく 男はまた原チャリにまたがりガード下のトンネルを行ってしまった。。

(。。意味わかんねー!)少しホッともしていた。
しかし。。やっぱり意味わからん。少し年上に見えたが待ち合わせかなにかだろう。生活の中にトラブルは不要でいるのは
分からなくもなかったが、社会人ってのはそういうもんなのか?

俺は予定どーり街ブラを再開することにした。
街ブラといっても服など見るって感じなく本屋 古本屋。用事があればモール、ホームセンター 公園 自分がキョウミある場所への移動の連続だ、これによって考えゴトをしたり発散できたりする。

1時間後ぐらい。。俺は某 古本屋にいた。向かいのコンビニで珈琲を買って飲み、滞在する気満タンだ。
店内でテキトーにキョウミある本を手にとってたりしていると
。。。男と出くわした。シンジらんねー日だ。俺はまれにこういうことがある。長袖のネルシャツに細身のジーンズ。髪はボサってる。(マジかよ?) 男もすぐに俺に気が付き近寄ってきた。トラブルの続きか?すぐに臨戦モードにスイッチが入る、つっても店内だ。男はダルそうに近寄ってきて。。

<よく会うな。> アホか!こいつは!ヤバイと思った。なぜゆえに親しげだ? それでも男は話かけてくる。どこか寂しそうだ。

<オマエ 火ィ持ってる?>
<。。ああ> 戸惑いながら答えた。なんだ?もうサッキのこと関係なくなってんぞ?

俺はライターを貸す為 店の外へ出た。店の前にはスタジオにあるようなゴミ箱みてーな灰皿があって。そこでライターを手渡した。男は赤ラークの箱を取り出し 煙を吐く。
俺も今日買ったばかりのセッタをポケットから取り出した。
ヤロウ二人でこうなると不思議な連帯感が生まれるのは
ナゾである。

俺から話すこともないしそこにいるコト自体 変だったがまぁ
一服することにした。

<あー オマエ彼女とかいんの?>
、、、、この一言で察知した。フラレタか?コイツ。

なるほど、デートの待ち合わせで行ってみたら別れバナシとかよくあるパターンだな。と勝手に思った。どっちしろ俺にゃカンケーない。

<。。はぁ>しっかり答えるでもなく。流してみた。

<いや〜俺さー。> ああ やっぱオンナがらみか。ってなんで与太に付き合ってんだかと思ったが 米粒ぐらいは同情した。

<すっぽかされちゃったのよー?>

。。。付き合ってもなかったのかー!!。。。哀れナリ。
とドンブリ大盛りぐらい思ったが 当然顔にはださなかった。
つーかね?ホントにそんなヤツいるんだ?ってのが感想だ。

<そうなんスかー>テキトーに。。このトキ 敬語だったのは
哀れさへの同情(米粒分)となんとなく年上っぽかったから?

<オンナってワカラン。。>男が小声でボヤく。引きつった笑顔が痛みを感じさせる、、がトモダチでもないので大して気にしない。けれど発言には同感だった。

<そっすね、>

。。。ナゼ 居酒屋トークを古本屋の入り口でしてんだかマジ
 バカらしく。けれど 俺の短けージンセーでこんなバカな出会いはそうそうなく。

<まぁ 頑張ってくださいよー>と やはりテキトーに言っておいた。これ以上 打ち解ける必要もないだろう。

<お。おー。。>男はまたダルそうにバイクに向かい。

。。。振り向いて <ナンか 飲む?>と俺に午後に入って2本目の珈琲をオゴってくれた。ナゼ 彼が まぁ彼って書こう、
俺に打ち明けたのか、それ以前にこんなバカな出会いにも意味があったのか?

。。。追求するつもりはなく。

彼が立ち去ってから俺は 天気の良い午後に解放感を感じ。
すぐそこを歩く仲良さそうな中ボー カップルを微笑ましく眺めていたんだ。コイツラはコイツラで いろいろあんべなぁ?

。。あ この子可愛くなるかも。オトコ不相応。

あれ?少しカルクなったぞ?。。原チャ男に ホンの少しだけ
感謝した。

。。。ご飯 一口分ぐらいな。

彼が工場勤務のカノジョなしで数々のアクションで敗戦だらけなのは俺が知るよしもなかった。
そして彼に運命の女性ができるのはこれより10ケ月先とそう遠くではないのもここに記しておこう


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