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2007/03/11(日)
第一部番外編。
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<<第一部番外編>>
....<はーい いくよぉ?> カズミが数メートル離れたトコロから缶をシタ手で放る。 缶は素直な放物線を描き、いきなしでちょいと焦ったけど 左手で受けとめる。
<あち!>
夕暮れドキでよく見えてなかったけど。。
<あん?、、ココアかよ!> 俺は甘い飲み物は苦手だ。
<オゴリに文句言わないのー。タツヤは珈琲飲みすぎだから いんじゃん?♪>
そう言うとカズミはクルと向こうを向き。<じゃあね〜>って。 後ろ手を振って 歩きだしていった。 プール横の自販機では珈琲以外 気にもしてなかったので。 暖冬ながら季節を感じ 俺はしかたなくココアのプルを引いて一口含む。。
<甘っ!>
。。。2月14日、経緯はともかく卒業前2週間。紺ブレのカズミの姿を見たのはコレが最後だった。
あれ?どーゆー約束のオゴリだっけ?つーかここで会うも ナンカ笑えるよ。
プールの水を張るのはもう見れないんだよなぁ。ってシミジミ思ったりしたんだ。
冬来たりなば 春遠らじってな?。。。暖冬だけど。。
<<番外編其のニ>>
ウメは珍しく深刻だった。レイナさんに。
。。。貰えなかったチョコレート、そしてWHITE DAY目前。
<U〜HH、、ユースケ 俺はどうすりゃいんだ?> ウメは当りギミに尋ねる。
<はは ってーか、おまえがどーしてーんだ?> ユーウケ 笑いながら 買ったばかりのレコードの中身を確認する。
プレーヤーへSETすると、80年初期のダンクラが部屋の様相にミスマッチに聴こえ出した。
<。。俺わぁ!。。>
<俺は?>頬杖をし 楽しそうにハナシを聞くユースケ。
<なんつーか。。。こう、伝えてーんだよ!>
ハーフらしく身振り大きくウメが話す。これでもヤツなりにマジなんだなとユースケは思った、こーゆんのをBOYS TALKつーのかね?おもしれ。
<まぁよ?ウメ、好きにやってみ?待ってたってナンモ手に入んねーぞ?。。トクに羽生えたみてーなキレイなコはな >
コイツはアホか、、とウメは思った。イマドキのガキのセリフじゃねーだろ。、、がユースケに突っ込みは入れなかった。 そんなヨユーもないしな。
ウメは手をヒザの前で組み目を閉じる。真剣な雰囲気。 ユースケが見守る?中 数秒の沈黙。あーこーゆーのは 天使が通ったって言わなかったけや?
沈黙にも耐え切れずなのかユースケが口を挟む。 <ウ〜メ?日本にはな ホワイトデーってのがあってな?>
<、、それは知ってる。>
<じゃなくてさ。あれはヤロウが告ってもいんだぞ?>
。。。!!
<。。ほんとに?>ヤケに可愛いウメ 180cm巨漢。
<ユースケ!俺 帰る!>突然 立ち上がりベット横に置いてたジャケットをはおりウメは携帯を気にする。
まだ。。3時間ある!つーかダレか先教えろつーの!
<はい は〜い。。んじゃまたなぁ。> ゆるく ユースケが慌てて部屋を出るウメを見送った。。
(前にもあったなぁこんなん。。タツヤか。どいつもこいつも世話のかかる。。w)
そこまで思い またディスプレイの譜面に目をやると。。
ガタガタ バタ!!階段から部屋へ上がる大きな音に驚くもとになった。 モチロン ウメだ。
<おい!WHITE DAYってナニすんだ!>
泣きそうなウメのデカイツラ。
<。。。テメーで調べやがれ!バータレ!>
<分かった THINKxス!>
。。ナンのアリガトウだ?ウメはまた大慌てで階段を下っていった。オチてんじゃねーか?ってぐれーでかい音で。きしむっつーの!
一人残されたユースケは右手でマウスをクリックし。空いてる手で携帯を開ける。
。。確認するようにメッセージを見て 満足げにし また作業に戻っていった。
二つのイベントはセットだっつーの!アイツラはそれを分かってねーな?それはユースケらしい抜け目ないクールな行動だった。
<伝えるってなアソビじゃねーからな。 ハンパすんじゃねーぞ?ウメ。。>
。。。ひとこひ初めしはじめなり だぞ?オマエラ。
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