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2009/12/25(金)
聖夜に蠢く パキラ
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時には漫画の話を。
連載を追う気力が無くなって、単行本化を待ってたら、いつの間にかコンビニ本で出てて、気付いた時にはすでに店頭から姿を消し、絶版。最近そんなコンビニ本オンリーの単行本化が少なくないのでコンビ二本も侮れない。
柳沢きみお「夜に蠢く」。3月ほど前に入荷があって超破格で店頭に出してたんだけど、今日まで売れ残ってたんで自分へのクリスマスプレゼントに購入。こいつぁ聖夜にオススメの一作なんだな。
やっぱ堕ちる人間をかかせりゃ柳沢は天下一品。しかも、ヤるのヤらないのってな下世話な話を、緊張感をもって読ませる構成や心理描写(主に下半身的な)の巧みさが後を引き、読み始めると止まらない。果たして郷屋川はヤれるのか?ってな具合で心をわしづかみにされたら最後、そのまま6冊を一気に読破させてしまうんだから、その筆力はたいしたものだ。
2台目社長の影武者として、新たな人生を歩み始めた男の未来は……。勝ち組、逆転、覗き、金、堕落。そんなワードにピンときたら、是非一読を。柳沢きみおは「大市民」だけじゃあない!
しっかしこんな掘り出し物を1.5kなんて値段で店頭に出してて売れないってのは複雑ね。値付けして出した時は即売れだろうと思ったんだがなぁ。
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