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2009/06/29(月)
穴埋め日記〜来るヱヴァの為に〜 パキラ
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前日〜当日朝のこと
仕事上がりで現場へ直行のはずが、諸事情あって現場到着は22時前に。ブルク7はまだ営業中、劇場前に人影は無し。
10余年の月日は劇場の運営方式すら変える。大シネコン時代の昨今じゃ、全席指定で前売りで席を押さえるのなんて当たり前。映画を見るだけならば、並ぶ必要なんて無いんだよね。そんな中、前日から来る愛すべきバカ共とワクワクを共有したかったんだけど、いきなり肩透かし。
劇場が営業中だったので、ブルク7のフロアまで行き、人気の無い中明日の設営に追われるスタッフを観察。嵐の前の静けさか、出来上がった貧相な舞台とグッズ用のショウケースに、明日の人ごみを想像し、上映開始6時間前にして、もはやテンションは最高潮。
で、そのまま追い出されるまでその場で張っててもよかったんだけど、その辺は流石にもう大人。30分ほど設営をながめたのち、再び階下へ。時はすでに23時過ぎを刻むが、劇場前に未だ人影は無し。すこし落ちた気をアゲるため、ガマクを引きつれ夜の街に食料調達に。もちろんチャリで。そのままガマクをつれまわすこと1時間弱、劇場に戻るとどっかで見た風体の女子2名を含む集団が先頭に布陣。……やられた。
もちろんの事、フレンドリーに話しかけるも、ヤツ等はなにやらPSPを用いてモンスターを狩る新興宗教に夢中で、会話が盛りあがらず、またまた肩透かし。なんか寂しいね。仕方なく、赤と青の髪のどこかでみた風な女子を軽くいじってそのまま列の後ろ、植え込みのブロックに鎮座して晩酌開始。
その後、1時をまわった頃に先頭集団のお連れ様が3人とふらりとあらわれた青年が独り列に加わり、前日組みは15名で固定。一抹の寂しさをアルコールで紛らわしていると、そこに警邏中のパトカーが。一触即発か…と一瞬気が高ぶる。
ポリ「(先頭集団に対して)君達こんな時間になにしてるんや?」
赤い髪「明日の映画が……エヴァンゲリオンって知ってます?」
ポリ「あァ(苦笑)でも映画は明日やろ?10時ぐらいからか?並ばなあかんの?」
赤い髪「(あんたバカァ!)映画は8時からです。並んでちゃマズイですかね?」
ポリ「悪くはないんやけどな?気をつけて!」
赤い髪「(自らの容姿を強調して)かわいいですか?お願いかわいいって言って!!」
ポリ「(苦笑)それじゃあ気をつけて並んでね」
俺「(ポリスメンよそれでいいのか)遅くまでお勤めご苦労様です」
なんか物分りの良すぎるポリ公マンに落胆しつつも、赤い髪の豪胆さをたたえ、アルコールを一口。嗚呼、苦い、苦い。
横で仮眠をとるガマクを眺めながら、「シト新生」や「EOE」の頃を思い出し、10年前と変わらない自分の行動に、半ば安心しつつも不安が募る。我に返って時計をみれば、いつの間にやら午前2時半。 ワンセグなんて便利なモンで、「宇宙をかける少女」〜「咲」までを路上で観賞したり、夜通しの警備に精を出す警備員を眺めたりしながら時はすでに午前5時。空がだんだん白んでくるなか、人もちらほら増え始めやっと20人。
午前6時。開場1時間まえにして40人そこそこ、やっと列らしい列が形成される。もうすぐ開場。逸る気持ちに駆り立てられ、朝のオフィス街をチャリでひとっ走り。シネリーブルの状況を調査に。
席指定が無いシネリーブルは、すでに130人ほどの行列がスカイビルの周りをぐるり囲んで列を成していた。ブルクでは、あまりの人の少なさに実感にかけたが、やはりまたエヴァが始まるんだな……。並ぶ列の周囲をチャリで颯爽と一周し、高まる気持ちを抑えつつブルクへ戻る。期待と寝不足に熱る頬に、朝の風が心地よかった。
午前6時45分。劇場の係員が列を整列。グッズが書かれた紙と整理券が手渡される。
午前7時。劇場の自動ドアが開き、先頭から順番にエレベーターに乗り込む。
いよいよ決戦。
ま、その前に謎のコスプレイベントが控えてるんだけどね。
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