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2009/07/29(水)
珍しいヒロイン 阿呆饅頭
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ご無沙汰しております。 阿呆饅頭です。
「荒瀬はるか、容赦なし」熊谷雅人〈メディアファクトリー文庫刊〉
タイトルが微妙に長いです。 まぁ、ぶっちゃけるとタイトルのままの内容に近いです。
よくある何のとりえもなさそうな主人公山伏竜哉は高校の入学式に赴いた。 そこに目の引くヒロインがいた。彼女を追いかけて、ぼろぼろの旧校舎に入るとその彼女――五百蔵幽実香を追いかけると、一人の目がねっ娘少女が現れる。 やめてくれと竜哉は止めようとするが、
「邪魔をしないでください。わたしは彼女を適切に『処理』する必要があります」
目がねっ娘――荒瀬はるかはそう返した。 何故なら、幽実香はこの学校ではなく(正確にはだった)幽霊であり、彼女は札を使って、そういうのを払う退魔士だった。
これがメインヒロイン荒瀬はるかとの出会い。 そして、彼女は竜哉が退魔士の名門、山伏家の子であることに気づき、自分が所属する「物理・化学」部、通称「化物部」へ勧誘する。
竜哉は自分が山伏家でそうくいうのを払えない落ちこぼれなので拒否するが、彼女が竜哉を褒める為、無理矢理入部届にサインを竜哉はしてしまう。 そこには「陣」と呼ばれる札に書かれているものが書いてあり、彼女の命令に従わないと体温を奪われるという酷い内容だった。
そのため、仕方なく入るのだが、
彼女は竜哉のことも知っており、札の陣を書かされることなどをさせられる雑用(こき使われるとも言う)をさせられるようになる。
という話なんですが、この話珍しいですね。 彼女の外見が中性的なメガネっ娘。 ある意味、どこかがハルヒの長門に共通(ただし、ものすごく口が悪くて、ひどいことをしますが)するところがあります。
中々面白い話でした。 作者はデビュー作も好きだったんですが、今回の話も面白そうです。
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