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2009/09/04(金) ノスタルジィ パキラ
今日は貴重な平日のお休み。
バイト君に感謝しつつ、こないだの飲み会で大先輩から頂いた「劇場版侍戦隊シンケンジャー・仮面ライダーディケイド」のチケットを握り締め、朝イチから梅田ブルク7へ。

映画の出来はそれなりだったものの、倉田てつをやブラックの雄姿を見ていると、何故だかか高校時代のツレの顔がフラッシュバック。特にOの顔が。

Oは俺をマニア道に引きずり込んだ張本人で、良きライバル(何の?)。中高時代はよくつるんでまん●らけやま●だらけやまんだら●に行ったもんだ。そうして連れ立って梅田に出ると定番はY定食=B……映画のクライマックスもそっちのけで腹が鳴る。

映画が終わり時計を見ればちょうど昼過ぎで、ここは大阪。これはもう行くしかない。喫茶Y≠ヨ。喫茶Y≠ヘロフトの近く、ビルの地下にある薄暗い喫茶店。量の多さと定食の全品がおかわり自由というフリーダムな喫茶店。たとえば君がカレー定食≠注文したとしよう。まずは前菜とばかりに冷奴が出てくる。そしてすかさず味噌汁も。続いて卵2個を使った豪快なベーコンエッグにハンバーグ。それらをもそもそと食べているとさらには卵のサンドイッチが。そしてメインディッシュとばかりにカレーライスが運ばれてくるはずだ。前菜は日によって多少の変化はあった気がするがだいたいそんな感じ。あ、揚げバナナもね。でもって、今列挙したメニューの全てがおかわり自由なんだよね。デカ盛りなんて言葉が影も形も無い時代、そこは腹を減らした文無しどものパラダイスだった。

そんな事を思い出しながら、10年前の記憶を頼りに現場に着いてみると、そこには閑散とした駐車場が。……Yはどこへ行ったんだ?喫茶Y≠ヘ個人経営の喫茶店。しかも採算度外視の商売をしてたんだから、10年もたちゃあなくなってても当然か。っと普通ならば思うかもしれない。しかし散々通った俺には、あのマスターやママさんが簡単に店を畳むタマとは思えなかった。

おもむろに携帯を取り出し電脳世界へ接続。喫茶Y≠ニ検索する。まったく便利な時代になったもんだ。すると案の定そこには多数のブログの記事が。やはりYは無くなってはいなかったのだ。早速地図を表示しようとするも、俺の携帯は地図を正常に表示しない。まあそんなスペックなんだ。愛嬌、愛嬌。しかたなく住所を頼りに中崎から豊崎界隈を徘徊、1時間ほど炎天下を歩き倒してやっと目的地に。

狭く薄暗い階段を下りると、ゴテッとしたアパッチ砦のような外観。小さな扉をくぐると、壁一面に張り巡らされた有名人やら無名人の写真。これまた薄暗い店内の奥にひたすら生姜焼きを仕込むママと、小さなテーブルを埋め尽くした食べ物にガッツく客ども。これが俺たちのYのイメージ。だがしかし、やっとの思いで辿り着いたソレは、しゃれたテラスに観葉植物なんか植えちゃって、店の外観には昔の面影の影も形も無い。でも、表札には喫茶Y≠フ文字。

これも時代の流れか…と少し落胆するも、気を取り直してとりあえず店内へ。少し明るくなり、倍ほどの広さになったこぎれいな店内に圧倒されるも、壁には相変わらず有名人や無名人の写真が張り巡らされていて、カウンターには変わらぬマスターとママ。そして店内にはやはり風変わりな客がちらほら。少し安心し、とりあえずカウンターに腰掛けてカレー定食を注文する。と、ママがカウンター前を指差して一言。

「そこにあるのん好きに取って食べや」

指差す先を見ると、もやしの和え物にきんぴら、焼きそば、メンチカツ、そして懐かしの揚げバナナが。それらを好きに皿にとって食えとの事らしい。知らぬ間に導入された新システムに戸惑いつつも、とりあえずそれらを皿にてんこ盛り。出された水を一口したあと一気に食べ始める。何せ1時間も歩き通したんだもの。

そしたら、間もなくカウンターから皿が差し出された。上には豪快なベーコンエッグ。そしてすかさずに味噌汁も。しかしこちとらさっき皿に盛ったもろもろを賞味中。そんなことはお構い無しにさらにハンバーグ。そしてメインのカレーライス。次々出されるメニューに必死の三角食べで応じるも、さらにチキンカツが。ここで給仕は一端ストップ。謎の前菜が追加された分、昔より量が増えてやんの。

カウンター越し、昔話に花を咲かせながら一通り完食。その間味噌汁を2杯おかわり。昔の俺ならここで一服もせずにカレーと卵を追加してるところなんだろうけど、流石にもう腹八分目。10年は人を劣化させるのだと実感。そうこうしてると、「20世紀少年」に出てきた13番みたいなトッポい兄ちゃんが来店。席に着くなりY定食≠注文しデカ盛りがどうたらと話し始める。でもって出てきたメニューをカメラ付き携帯でパシャリ。きっとブログなんぞに上げるのだろう。話を聞いていると、どうやら名古屋からわざわざ来店したらしい。

そんな彼とママのかみ合わない会話を聴いていると、少しばかり食欲が復活。せっかくだからと当時大好物だった生姜焼きを注文。オマケにビールも。そしたら生姜焼きを待ってる最中にレンジがチン。中から焼餅が。

「まかないやけど兄ちゃんにもあげるわ」

ママがおもむろに焼餅を差し出す。市販の豆餅を焼いたモンに大根おろしとポン酢をかけただけの一品だがこれがなかなか。ポン酢のおかげで完全に食欲が復活したもんで、ビールと生姜焼きの2回戦も美味しく戴けました。

10年前の想い出と満腹の腹を抱えたパキラさんは、それでも●んだらけに寄って帰りましたとさ。ご馳走さま。



あ、もちろんボクも写メ撮りましたよ。そういや当時はインスタントカメラ持参が定番だったっけ。


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