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2010/11/25(木)
はりけんりゅう パキラ
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やっぱ滅入るんだな。 0と1だけの世界で構築された、無機質な文字とのやり取りは。
どんだけレアなモン売っても、客商売してる実感が全く湧いてこないの。売れた喜びなんて幾光年の彼方。残るのは数字だけ。
だれも取り上げてないトコを推して、相場100円のモンが1000円で売れたり、そもそも誰も需要を見出してなかったジャンルを開拓して、直感だけで好き放題な値段をつけたり。面白コトもあるんだけどね。
そこそこ珍しいモン、ぎょうさん商ってんだけど。長年探してた本を手にした時のお客さんの顔、長らく見てないのよ。
で、何が言いたいかって?
今日、久々に絶版系のお客さんが店に来られたの。で、少しだけマニアックなお話をしたんだ。レモンピープル≠ェどうとか、モーションコミック≠ェこうとか、「スターウルフ」が見掛け倒しとか(笑)ちょっと楽しかったんだな。こういう刺激がないと、やってられんわ。
普段からその筋の客が来ないこともないんだけど、9割方がアマゾン族。ひとしきり携帯ポチポチやって、ハイ終了。抜いてくれるのは大いに構わないんだけどね。ソレを見越して値付けしてる部分もあるし。最近のセドリは一方通行でつまらんよ。チェーン店とネットの弊害やね。
オレが回ってた時の鉄則は、まず店の主人と仲良くなるコト。刹那の利益より、ずっと有益な情報が得られるコトが多いし、たまには店に出てない商品が出てくるコトだってある。1回の買いモンで多少抜けてもしゃあないもんな。
効率的にかせぐにゃ、グチャグチャ計略を練らずに機械的に数回った方が正解。これは間違いないんだけど。商品が数字にしか見えてないセドリ屋が増えたのは寂しいよなぁ。
で、結局何が言いたかったかって?
「マニアックなお客さん、大歓迎。セドリでもいいから、清算の際にでもちったあ言葉を交わしてくださいネ。私寂しいの。」ってコトなんだな。
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