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2010/09/11(土)
暑が夏いぜ 小池塾
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暑気払いに箱買いした冷やし飴の在庫がつきて、ちょっとした鬱。 世間じゃ夏休みは終わったのに、夏が終わらないね。 アパーム、冷コーもってこい。
【今日のまんが】 フランケンふらん
最近お気にいりのまんが。 マッドサイエンティストに作られた人造人間少女ふらんが、神がかり的な手術の腕で、悩める患者を治療ならぬ人体改造して救ってるんだか、余計不幸にしてるんだか、そんな感じの医療系ホラー人情ギャグ漫画。
人体改造、人体破壊、奇形、食人まで、ホラーM向けなスプラッターで悪趣味な話が満載だが、不思議と読後感が重く無いところがいい。 凡百のホラー漫画なら、ただ人間をバラバラにして、それをギャグにしてお終いな所だが、この作品は読者への倫理的な問いかけを、テーマとして毎回丁寧に提示してるからだろう。
主人公ふらんは、治療と称して患者を人体実験するような◯◯害娘だが、それは患者の幸せと、医学の進歩を願っての事で他意は無い。 患者の体をグチャグチャのモンスターに改造しても、それが患者の命を救い、結果的に患者の幸せに繋がるなら、オールOKじゃない? この辺の倫理観の綱渡り、軽さと重さのバランスがいいなあ。 どれだけ相手に基地外じみた改造を施して、結果酷い目に合う事になっても、何故かふらんちゃんの壮大な天然ボケとして許せてしまう(?)可愛らしさがある。
っていうか、これ読めば解るけど、徹底的にブラックジャックのパロディーっすな。さすがチャンピオン系列。 ふらんで問いかけてる倫理、主題の元は、怪奇悪趣味マンガなのに、いつの間にか感動医療作品の代表格に祭り上げられた、BJにあるといえるかもしれない。 ふらんの人体改造とBJ先生の手術、どちらも患者を救うため。 人体描写と手術という悪趣味を売りにした怪奇マンガ同士何が違うんだよ、と実は大先生の名作をおちょくるのが目的の作品と言える・・・
ってのはたぶん考え過ぎだろうが、とりあえずこの種のホラー系ギャグが苦手って人にも、ただグロい以上の何かがあるので勧めてみたい作品。
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