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2011/06/02(木) この漫画が凄い  西羅
つい最近から、絵描きの間で評判のSAIを使い始めてみたが、あまりに使いやすさにひっくり返った。
しかも安すぎる。
何故俺はもっとこれに早く切り替えなかったのかな。


この漫画が凄い↓(本当にこの漫3位の作品らしいけど)
上野顕太郎 「さよならもいわずに」

突然の病で奥さんを失った漫画家上野顕太郎の、ドキュメント漫画。
妻が急死してからの1年間を、延々と悲しみと愚痴をまじえなかがら描いている。
当然、読んで爽快感が得られるような漫画じゃないけど、淡々とした空虚な日常描写と、合間合間に挟まれる、ホラーがかかった主人公(作者)の激しい感情表現の対比が凄く、勢いがある内容で引き込まれる。

この作品、まるで映画のように画面作りが技巧的で、計算がかってるのだが、その技巧的な演出で描いてる話が、自分の奥さんの死という、究極に重たいノンフィクションという事実そのものが一番凄い。
こういった、作家自身の事を扱った漫画というのは、照れ隠し&謙遜から、逆に技巧的な事は排して、淡々と日記のように、シンプルに描く事が多い。
あるいはフィクションの形で、作者の心境を登場人物に代弁させるなどの形で。

しかしこの作者は、つい最近(2004年12月)、自分の身に現実に起こった妻の死という出来事を、まるで映画やドラマのように、劇的に技巧的に、合間に作者得意のシュールギャグまで交えて演出して、読者に見せてる。
ノンフィクションにありがちな客観的に見せかけようという配慮を、まるでしてない。

こういった作品を描く作者の心境が、一番気になった作品でした
これこそ究極の作家根性といえるのかな。 自分には絶対無理そうだな。


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