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2011/09/08(木)
ぼくエリ 西羅
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映画 『ぼくのエリ 200歳の少女』を見る。
吸血鬼として幼女のまま成長が止まってしまい、生き延びる為に他人を犠牲にして(殺して)血を吸わざるを得ない宿命を持つ、怪物ヒロイン エリが、いじめられっこの少年オスカーと出会い恋に落ちるという、超アブノーマル恋愛劇。 外見は幼女でありながら精神年齢は200歳という設定のヒロインを演じる子役リーナ・レアンデションが凄い。 確かに小学生なのに、実年齢より10は老けてるような貫禄があるなあ。
ホラーらしい残酷展開も目立つけど、それ以上にエリとオスカーの間の切ない純愛関係が面白い。 200年間生きるか死ぬかのサバイバルしてるエリが、オスカーに「人生は戦いだ」「やられたら殺りかえせ」とレクチャーしつつ、エリも孤独に耐えかねオスカーに寄り添い、自らの側に居てくれるよう懇願する。 オスカーもまたエリと出会い、良くも悪くも変わっていく。
人生捨ててエリと共に歩むか、それとも陰鬱だが平凡な日常を続けるのか。 オスカーに決断を促したラストの衝撃展開は必見。 スウェーデン映画らしいけど、映画全体に漂う北欧らしい(?)寒々とした空気感が切ないストーリーを栄えさせていて、実に良い映画でした。
なんかハリウッドリメイクもあるそうだけど、果たしてどうなるか。 こういう陰性のヨーロッパ映画は、陽性なハリウッド映画のカラーに合わないんじゃないか気にしつつ、要チェックですな。
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