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2012/11/12(月)
俺はやっぱり筒井が好き パキラ
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最近のアニメ業界様江。 最初に一言言わせて貰うゼ。「おまえらどんだけ江ノ島推しやねん!!」。まァ阪堺線界隈よか江ノ電沿線の方がキレイだもの、仕方ないよね。『ねらわれた学園』見てきました、パキラです。
そもそも眉村センセの原作。徐々に支配されていくくだりの緊迫感だけは評価しているものの、肝心の解決へ至る方法と、超能力というギミックの投げっぱなしは未だに評価出来ないボクです。ナンチャッテSFとしてもトンデモ学園モノとしても、断然筒井センセの『時をかける少女』の方がセンスがイイ。
翻って今回のアニメ映画版。キャラからナニから全て現代ナイズドされていて、支配されてくくだりだけは原作を踏襲しているものの、他は全てベツモンでした。まァ試みとしては悪くないし、現代の問題にテーマを置き換えての再構築もうまくハマっていたとは思うんだけどね。如何せん表現が抽象的すぎて×。個々の場面は良い味出してるものの、イメージがブツ切りで提供されるモンだから全体を通してのカタルシスが得られない。同じ土俵で軍配を上げるならボクはやっぱり細田の『時をかける少女』だな。
観客各々がそれぞれに解釈してくださいねってよくある描き方、それ自体はアリだと思うし、うまくヤれば何度も見返せる名作になるんだけど、それをヤルなら最低限監督の意図を明確に作中で提示しといて欲しいのよね。でなきゃただの逃げになっちゃう。アベノを舞台に使わなかったコトも差し引いて、まァ50点ってトコですわ。昭和は遠くなりにけり。
余談 初っ端からEDまでまるで大林のような。坂とかカメラワークとかエフェクトとか。美しすぎる背景と過剰な透過光は末期の出崎がちらつくし、そのほかパロディとかオマージュとかエヴァとかエヴァとか。本編のブツ切りなイメージもあいまって、かなり散漫な感じ。イメージがバシッと繋がってりゃあ名作になったと思うンだがね。唯一、サンライズらしいえへくと祭り≠セけは作画ヲタのボクの腹を満たして余りありましたヨ!
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