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2012/11/17(土) Qの中心でQを観賞し(ミ)たヲヤジ パキラ
午前中半休とってまで、Q、見てきました。ムダに徹夜で。
ヱヴァ≠見に行ったら、エヴァ≠再解体した挙句出来上がった過剰に作画クォリティの高い普通のアニメを見せられちゃいました。ラストへの助走(踏み台)としては十二分に評価できるけど、1本のエンタメ映画としては60点ってとこです。

っとまァそんな感じ。
熱心な読者諸君なら、序、破のボクの感想はすでにご存知かと思います。序では、散りばめられた時の経過を示唆するパーツから周囲がループだなんだと騒いでるのを横目に、あえて同じ素材を使って新しい映像をリビルドして見せた意味をボクは「同じスタートから始めて新しいモノを創る、作り手の意志の現われだ」と受け取りましました。ループを匂わせるパーツはエヴァ≠形作っていた考察する楽しみ≠フ余地を与える単なるファンサービスなんじゃないかな、とも。

破では、あの衝撃的だったTV版OPを簡単に飛び超える圧倒的に気持ち良い映像と、個々の人物が少しだけ前向きになることによってもたらされる、物語の差異。映像とお話の両方で、序の意気込みを実践して見せてくれました。しかも、自らの過去の2次創作に折り合いをつけるとともに、我々がここまでに生んできた2次創作への思いをも孕むというオマケつきで。TV版に潜んでいたボクがずっと見たかったエヴァ≠ようやく見られた感動もあいまって過去最高の評価をしたものです。

そしてQ。
ノッケから破で見たものは、所詮エヴァ≠フ中にあったヱヴァ=Bつまりは「アナタが見たかった未来そのものよ」と言わんばかりに、エヴァ%Iなものを一身に背負わされ、停滞したままのシンジくんを全否定。しかも、それを装飾するエッセンスがナディアだったり、トップだったりアキラだったりそしてTV版の「エヴァンゲリオン」だったり。観客だけじゃなくて、作り手の中にあるエヴァ≠キらも解体(あるいは補完)してみせる展開。ここまでしなけりゃ新しいエヴァ≠造れない。庵野秀明という存在の業の深さをあらためて思い知りました。そしてその先にやっと見えてきた普通のアニメとしてのリスタートにボクは14年の長さをしみじみと噛み締めたのです。きっと、やっと28話(あるいは1話)へと進めるんだよ、ボクたちは。ね?庵野クン?

『シン エヴァンゲリオン新劇場版:||』。なんとアンビバレンツなタイトルだこと。この期に及んで、その先に進む可能性とともにエヴァ≠ノ返る可能性をも含ませるなんて。どこまでもcanと(not)を付きまとわらせるのね。「これはアニメではないエヴァである」なんて大上段に振りかぶっておいて、この映画を見せるヤリ方もそうだけど、ホント恐れ入ります。

エンターテインメントとしてはイマイチだったけど、エヴァ≠完全に解体しきった上で、エヴァ≠超える作品を提示できる可能性を観衆の前で見せた点において、ボクはQを高く評価します。確実に観客を減らすであろうこの試み、大英断だとさえ思います。

前にも言ったけど、ボクはもう破を見せてもらっているので、どのようなラストでも肯定できちゃうんだけど、願わくば最高のエンターテインメントを提供してくれる事を。この14年間、たくさんの作品が世に出てきたけど、今んとこエヴァ≠超えられるのはエヴァ≠オかなさそうなのよね、残念ながら。


余談
しかしながら作り手の解体とは言ったものの、鶴巻を筆頭に摩砂雪に前田に榎戸まで、誰の残滓がどのパートだか分かりすぎて苦笑いの映像の連発だったよね。ラストなんかそのまま「フリクリ」に行っちゃいそうでゾっとしたで、シカシ。ちなみに今後の活躍が気になるのはタツノコの遺伝子を持った鈴木清崇の存在です。


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