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2012/02/23(木)
市川崑シリーズ 追跡 パキラ
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闘狂で落としてきた紙の束を仕分けながら、ニヤニヤが止まりません。パキラです
並み居る強豪店がほとんど気にも留めていなかったおかげで、私のようなヒヨっ子ちゃんがシャレで入れたような札で落札できてしまったブツの一角がコレ。
「汚れた天使」と聞いてピンと来るだろうか?TVドラマ『追跡』の幻の未放送エピソードである。事のテンマツは下記の通り。
〜〜 1973年8月28日に放送史上に残る『お蔵入りトラブル』が起きた。
この日に放送が予定されていた第15話の「汚れた天使」は、次回に予定されていた「灰色の天使」に変更されたが、これは製作元の一つ関西テレビが他の製作元・出演俳優・さらに演出を手掛けた唐十郎の許可を取らずに独断で実行したものである。 当番組は水増し分の一話である「汚れた天使」を当時寺山修司と共に前衛演劇の巨頭として知られていた唐に依頼して製作したが唐が自身が率いた状況劇場(別名・新宿赤テント)で見られる様な過激な表現で演出したが、この回の試写に立ち会った関西テレビの重役が『内容が非常識過ぎる』と判断し差換えを決断。この事を知った唐が激怒し、「『汚れた天使』を放送しなければ(関西テレビと)絶縁する」と宣言。これに呼応するかのように主演の中村敦夫や共演者・スタッフ、さらに中村が所属していた俳優座の重鎮東野英治郎が記者会見を開き「強行すれば今後、番組に出演しない」と宣言した。しかし関西テレビは差替えを強行。結果、唐の『汚れた天使』は日の目を見なかった。ただし、唐は同年9月13日に六本木自由劇場において自主的に『汚れた天使』の上映会を行った。 〜〜(以上、wikipediaより)
この作品、映像自体は今でも残ってまして、昨年の大唐十郎展≠ナ上映されたりもしてたんです。私は、昨年最後のイベントと被っていたために、泣く泣く見に行くのを諦めたのですが。ま、映像はちゃんと残ってるんだし、良い客引きにもなるんで、今後も上映される機会があるでしょう。……あるよね?…………早く再上映してください!
しかしながら、台本となるとそうは行かない。唐組関係者あたりなら普通に持ってるのかもしんないけど、パンピーにゃまずお目にかかれない。しかも持ち主が持ち主なだけに、本文に意味深な書き込みもあったりして。そんな、唐十郎を知る、あるいは演劇史研究的にもとっても貴重な資料だと思うのです。
そういや唐十郎って一昨年まで我々の母校にいたんだよね?演劇系の学生さんたちはさぞ良い経験が出来たんだろうな、と羨むばかり。Eキャン駐輪場跡地で青テント公演やってたけどね。唐十郎の遺伝子はわが母校の演劇人たちにもちゃんと根付いたのかしら?現役生で唐十郎で卒論書こうなんてヤツがいたら、資料提供してあげたいよ。
おっと皮肉が過ぎたようだ。そろそろアニメの時間なんで、失礼します。
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