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2012/03/14(水) きょうのまんが   西羅
しか描く事思い浮かばねー。
何かすてきな出会いとかありませんかね。

「ヒナまつり」 大武正夫

天然不思議系サイキック少女のヒナが、ひょんな事からヤクザの主人公の家に転がりこみ、共同生活を始める、というありがちな設定の漫画だけど、これがなかなか面白かった。
世間知らずな少女ヒナは、ことあるごとに我が侭をいい、能力を暴走させて周囲を滅茶苦茶にしたり騒ぎを引き起こす。主人公新田は、ヒナの巻き起こす騒動に巻き込まれながらも、根底の人の良さから、ヒナの面倒を見続け、時に説教して、次第に親代わりのような立場になっていく。

ここまではテンプレ通りの話なのだが、やはり主人公はヤクザな訳で、少女の世話係をしながらも、裏家業や組の命がけの抗争に関わったりもする。
時に主人公は、ヒナの超能力で、組の仕事や抗争を手伝わせたりもする。そして仕事を終えた後に「報酬」として、ヒナの好物のイクラ飯をご馳走して、大人の社会は労働をしてその対価を得るという事を学ばせる。
など、厳しい大人の社会であるヤクザという設定を、世間知らずの天然少女との交流にキッチリ活かしている所が面白い。ヤクザという立場と、女の子の世話係という立場のギャップに悩む主人公の苦悩も、面白みが出てくる。

が、これは最初の頃だけ。途中からヤクザの設定が殆ど活かされなくなり、フツーのドタバタ劇になってきてしまう。「世間知らずの少女が、大人の社会を知る、巻き込まれる」というコンセプトは貫いてるが、それを描く上で、やはりヤクザという設定を活かさないのは残念。
もっとここを掘り下げれば、面白かったのに…。

代わりに、ヒナの学校での友人となる瞳ちゃんのエピソードが面白い。
大人しい優等生なのだが、なし崩し的に水商売の世界に入り込んでしまい、抜けられなくなり、中学生にして、夜と昼の2重生活を余儀なくされてしまう。そうする内に、精神的にも達観した大人のそれに成長してしまう。
この漫画の毒を、一身にうけたような立場だ。

途中からは残念と描いたけど、ドタバタコメディーとしてなかなか味わいのある作品と思うので、興味があったら読んでみるヨロシ。
【70点】


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