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2012/05/10(木)
今日の漫画 西羅
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「神々の糧」 滝沢聖峰
久しぶりの滝沢戦記(?)漫画、というよりSF漫画やな。 タイトルの元ネタのウェルズの小説の通り、日本軍の実験により巨大化した生物と、孤島に取り残された日本兵達の戦いを描く話。なんか松本零児の戦記ものとかでありそう。
淡々としたドキュメンタリータッチのような戦記もの、歴史ものを得意とする作者だけど、B級モンスター映画のような内容のこの作品でも、いつもの戦記ものと変わらない調子で、淡々と一人、また一人と怪物に食われて死んでいってしまう。 その淡々さがかえって不気味さを煽るなー。 米軍が来れば元々死んで当然のような状況だった日本兵が、その上怪物の襲撃で絶望的な戦いを強いられるんだから、とんでもない閉塞感だな。 120ページほどの中篇だけど、なかなかインパクトのある作品だったね。
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