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2012/07/12(木)
11人いてはる!! パキラ
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「愚者のエンドロール」ラストのチャットでのやりとり、リアルに唸らされました。TV見ながらむぅ、ウマイ≠チてひとりごちてました。パキラです。
それにもまして凄かったのが12話。コスプレって道具だけで、キャラクターの対比から、場の人間関係、個々の性格、そして現代の漫研の縮図までもサラっと表現してたんだもの。
以下、超私的見解
ボカロ組み
私が(勝手に)名付ける所のニコ動組み=B現在の中高生オタクの多数派である。中でもボカロと東方の連中はそれぞれのジャンルや投稿動画関連だけに特化、深化している事が多く、オタクながら漫画やアニメなどの他ジャンルに興味を持たない者が意外と多い。漫ヲタ、アニヲタとは一線を画するオタク新人類。また、自分たちの輪の中だけでの付き合いを好む傾向があり、他に興味を示さないため端から見れば派閥を作っているように見られがち。あと、(当然版権の問題はあろうが)ここで京アニが東方ではなくボカロを選択しているのもリアリティがあって良い。notやおい系女の子に一番人気のコスプレは何てったってボカロなのである。
ナコルル先輩
前時代の超多数派、アーケード系コス。こちらもnotやおい系。現役はその特殊さと希少さゆえに、どの派閥にも属さない超党派であることが多い。ただでも肩身の狭い女アーケードゲーマー。コスプレは数少ない自己表現の場なので自ずと本気度が高くなる。その辺りを板についた自然な立ち居振る舞いと、刀という小物で表現している所がニクイ。ちなみに、春麗=Aモリガン=Aナコルル≠フどれを好むかで性格までが垣間見えるのだが、それはまた別のお話。
摩耶花
生粋の漫画読み。かつての漫研の多数派。真摯な漫研会員の象徴か。このタイプは普段コスプレなんてしないのだけれど、しなけりゃならんとなると出来る範囲で真剣に取り組む。フロルってのがまた絶妙。自分の出来るコスプレを真剣に考えた末、場の空気や知名度ではなく、純粋に思い入れのあるキャラクターをチョイスしてしまう自分に正直な性格なのだというコトをうまく表現している。友人にキャラを聞かれ、作品を力説しているなんていうさりげない肉付けも見事。残念ながら、この手の性格の子は、現代っ子からはお高くとまっていると見られがちで敵を作りやすい。余談だが、フロルというキャラを知っていれば、そのキャラクター性がこのときの摩耶花の不安定さを象徴しているようで、さらにニヤリとさせられる。確信犯だとしたら、京アニ恐るべしである。
と、まァ幾分か妄想混じりではあるのだけれど、一見ただの話題作りのためのコスプレ回に見える12話、私にとっては京アニ演出の巧みさを垣間見せられた素晴らしいエピソードでした。しっかし、以前から注目してた観客に与える不快感の表現、ますます磨きがかかっていて末恐ろしいです。
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