編集日誌〜BSI TODAY
「いばらき路線バス案内所」編集人の、とりとめのないヨタばなし。
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2008/05/10(土) 「のりあいタクシー土浦」の失敗・前編
低迷と弁解
県内各地で乗合タクシーの導入が進むなか、土浦市の「のりあいタクシー
土浦」の利用状況が芳しくない。去年の4月に本格運行が始まり、利用者を
月間で100人ずつ増やすもくろみだったが、1年たった現在でも毎月の新規
登録は数人程度しかなく、総計で100人を超えるのがやっとだという。

低迷の原因としてまず挙げられるのは、その料金設定だろう。
実は「のりあいタクシー土浦」は、土浦市の福祉事業ではなく、土浦地区
タクシー協同組合が自主的に運行しているものだ。自腹を切る以上は、本業
に響かない程度の収支を確保しなくてはいけない。
なので、年会費9000円・1乗車500円という、タクシー屋の基準でみれば安く
抑えたつもりの価格になった。組合側は「ほかの自治体では予算が出てい
るので、年会費もいらないし、1乗車300円程度でもやっていけるが、ウチ
は独立採算だからそうもいかない」と弁解するが、それでも利用者からみ
れば割高感は否めない。

「500円」をあなどるな
では最初のハードルを低くして年会費を安くすればいいんじゃないか、と
いうことで、土浦市は4月から7000円を助成し、2000円で利用登録ができる
ようにしたが、これで登録者が増えるかどうかは微妙なところだ。問題は
年会費ではなく、運賃の高さにあるからだ。

たとえば、土浦駅からバスに乗ると、500円ではつくばセンターまでの運賃と
ほぼ同額だ。荒川沖駅や神立駅まで乗ってもお釣りがくるくらいだし、新治
方面行きの路線なら、高岡の一つ先の下大島まで行けてしまう。
つまりバスでも市内のだいたい端っこまで行けるのに、バスと同じくらいの
運賃と便数では、わざわざ乗合タクシーを利用するメリットが少ないのだ。

便数は利用者が増えたらおいおい増やすとして、運賃の方は再検討の必要が
ありそうだ。どうしても500円から下げられないとなれば、運行エリアを縮小
して比較的利用の多いエリアに集中するか、自主運行を諦めて市に予算を
請求するか、といった善後策も考えなければなるまい。
(つづく)


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