|
2006/12/26(火)
鹿島鉄道の廃止に思う
|
|
|
茶番劇が、ついに幕を閉じた。 後継事業者として名乗りを上げた再生ネットもTPOも、門前払いを喰らった格好だ。 ここまで至るのには当事者のさまざまな思惑があったと思うが、いちばんの関心事は結局 「鹿島鉄道の資産をどう処分するか」に移っていたのかもしれない。
平成16年3月期の決算公告によると、鹿島鉄道の用地と線路をあわせた評価額は4億4千万円余り。 高速バスの大減収にあえぐ親会社の関東鉄道にとって、これをドブに捨てることは自殺行為に近い。 だから再生ネットが求める無償譲渡などは、もってのほかだったのだ。 TPOにしろ、個人名では営業活動に支障が出るから法人(有限会社)を名乗っているようなもので、 実際に億単位のカネを出せるかどうかすら怪しい。 沿線自治体が買い取るにしても、それだけで支援の上限(6億5千万円)の半分を超えてしまい、 5年間をめどにした支援は不可能となる。 となれば、新事業者の運行計画などはもはやどうでもよくて「鉄道資産としての買い手がいない」 とした時点で議論が打ち切られたとみても、あながち大ハズレではないだろう。
まぁ、終わったことをどうこう言ってもしかたがないので話を変えるが、代替バスを走らせる以上、 沿線自治体にはそれなりの施設を用意してもらいたい。 岩井や猿島のような簡単なバスターミナルでも構わない。小川や玉造には、パーク&ライド用の 駐車場にできそうなスペースもある。鉾田駅前のコンビニ跡は、農産物の直売所にしても いいんじゃないだろうか。
たとえそこまでできなくても、最低限、小川駅と鉾田駅のトイレを水洗に変えるぐらいのことは してほしい。今のままだと、使えたもんじゃないんですよ、実際。
|
|
|