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2005/11/15(火)
ice(アイス) A
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すべり降りた先は、洞窟の中だった。
明かりも付いているし、道も整備されている。 そして、暖かい。
道ゆく人に聞いてみる。 「すみません。女王陛下のおられる所はどちらでしょうか?」 「ああ、それなら、この道を真っ直ぐですよ。」 バッチをちらっと確認して、笑顔でおばちゃんが教えてくれた。
普通は、道をわかりにくくしてあるものなのだが、どうやら、この国の人達は、相当腕に自信があるらしい。
道は、分かりやすい一直線なのだが、何人もの人とすれちがう。
その誰もが、友好的に 「こんにちは。」 「良く来たね。」 と口々に挨拶してくれる。 そして、必ずバッチを確認していった。 いくら俺でも、この人数を相手にしていたら、女王の所まで辿り着く自信がないな。
あの門番は、相当重要な役割の人だったようだ。
そんな事を考えながら歩いていくと、15分程で宮殿についた。
門には、インターホンがついている。
ピンポーン。
「はーい♪どなた?」 やけに明るい声が返ってきた。
「hot(ホット)より参りました。ジンと申します。 女王陛下にお会いしたいのです。」
「私が女王パトリシアです♪ようこそ、iceへ。お入りくださいな。」
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