仮想空間

仮想空間
私の想像の世界(ファンタジー　ショート・ストーリー)

ホームページ｜最新月全表示｜携帯へURLを送る（i-mode｜vodafone｜EZweb）

2005年11月

前の月

次の月

日

月

火

水

木

金

土

最新の絵日記ダイジェスト

2007/11/27		凛ちゃん
2007/11/16		手作りマフラー
2007/11/15		こんな感じ
2007/11/14		こっそりこっちに写真掲載。
2007/05/15		夢を見た

直接移動： 2007年 11 5 4 月 2005年 11 10 9 月

	2005/11/25(金) ｉｃｅ（アイス）　⑧

女剣士の言葉に従い、ゆっくりと剣をおさめた。

虎はうーと唸っていたが、暴れなくなっていた。

「お前は、何者だ？
いつもの様に私を連れ戻しに来た、母上の使いの者かと思ったが、
パトリシアを殺そうとしたな。よそ者であろう。」

短剣を構えたまま言う。

カローラ姫なのか？

想像以上に、実戦力はありそうだ。

「これは、失礼しました。ホットから参りました、ジンと申します。」

「なに！？そうか、そなたが私の見合い相手か。」
短剣をしまいながら言う。

「できれば、面と向かって名乗りたかったな」
虎から降りながらつぶやく。

「こちらこそ、失礼した。私がカローラです。」
と、虎から降りてにっこり微笑む。

目鼻だちのはっきりとした、ショートカットの美人だ。

「よろしく」と言って握手した。
なんか、見合いというより、戦友と再会した感じだな。

「そして、こちらが私のおさななじみ、虎のパトリシア。」

ガーとちいさく鳴いた。