仮想空間
私の想像の世界(ファンタジー ショート・ストーリー)
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最新の絵日記ダイジェスト
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2007/04/16(月) 忘れ物
やがて、家が見えて来る。

兎とつないでいた手を離し、玄関のドアを開ける。
「ただいま」
私がいう。

下駄箱の上、小さなタキシード姿の白兎のぬいぐるみが目に入る。
いつ飾ったのかも思い出せない、すっかり忘れていた兎。

「今日は、楽しい夜を有り難う」
私がいう。

「おかえりなさい」
兎がいったような気がした。

2007/04/15(日) 目に見えない贈り物
「貴方に、音楽を贈ります」
兎がいう。

風が耳元を通り過ぎた。ヒュオオー。
木々の葉音。ザザー、ザワザワ。
バイクの音。ブロ、ブロ、ブロロー。

何気ない音、いつも聞いてるはずの音なのに、
今は、特別な生演奏を聞いてるみたい。

2007/04/14(土) 月のない夜
手をつないで歩きだす。
何だか、わくわく。
疲れもどこかへ。

「今夜の星空は、あなたの為に用意したんですよ」
公園を通り抜けながら兎がいう。
月が出ていない夜空は、星がいつもより沢山見える。

そういえば、空を見上げるのなんて、何年ぶりだろう?

2007/04/13(金) 出会い
暗い夜道をとぼとぼと歩く。
いつもの道、いつもの時間。
今日もへとへとだ。

急に街頭が私の近くから家の方へ向かって順に光だす。
道が浮かび上がる。

「お迎えにあがりました。」
タキシード姿の白兎が道の真中に立っていた。
二本足で立っている。私の腰ほどの背丈がある。

容姿のせいか、まったく怖い感じはしない。
むしろかわいい。
何故か懐かしい。

「さあ、行きましょう」
ふさふさした手を差出されたら、つい私も手をのせてしまう。

2007/04/12(木) プロローグ
夜道を家路へと歩く。
街頭が、道を明るく照らしている。
最近は残業が多い。

疲れると、色んな空想をしてしまう。


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