緋色の徒然日記
BL大好き(笑)腐女子緋色のブログ
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2014/06/27(金) 雨上がりの6
6話目更新です。
6話で終わりませんでした。
以下は1〜5話まで読まれた方だけ進んでください。


雨上がりの後6

浅い眠りだった。

抱きしめられる肌に夢の中でも胸が高鳴る。
ずっと焦がれていた。
こんな風に抱かれたいと思っていた。
夢の中でも夢を見てるようだと思う。

「アキラ・・」

寝言とも、現実ともつかず、名を呼ぶとその腕に力だが
込められる。

本当にこの腕が塔矢のものなのか不安になるこの気持ちさえ
今は一笑できる。
もう少し・・・もう少しこのままで・・。




「ヒカル」

耳元で優しくそうオレを呼ぶアキラの声に満足して布団に顔を押し付けると塔矢が困ったように耳元で笑った。

「すまない、もうそろそろ出ないといけないんだ。」

「そんな時間なのか?」

カーテンの向こうはまだ薄暗がりだった。
先ほどまで傍にいたはずの塔矢はすっかりと身支度を整えていた。

「君はまだ大丈夫だけど僕は東京まで戻らないといけないから」

オレは慌てて起き上がった。全裸だったことに気づき思わず傍に置いてたジャージを掴んだ。頬が染まる。

「ごめん、オレすぐ準備して一緒に出る」

立ち上がるとクラッとしてアキラが支えてくれた。

「大丈夫か?!」

「ああ、平気だって、すぐシャワー浴びてくる。塔矢それよりお前後どれぐらい時間ある?」

「15分ぐらいなら」

「わかった」

ヒカルはジャージを掴むとバスルームに急いだ。



アキラはバスルームに消えて行ったヒカルの姿に魅された。
昨日彼を抱いてわかったことだが、ヒカルは思っていた以上に
華奢だった。

そしてその体には昨夜アキラがつけた痕が所どころ散らばっていた。
思わず目をそらしたが脳裏に焼き付く。
それと同時に緒方に対する激しい怒りとも嫉妬とも言えない感情が湧きあがっていた。

5分としない間にシャワーから出てきた進藤はすでにジャージを
着ていた。

「髪がまだ濡れてるけど」

「すぐ乾くさ」

一瞬目があって、恥ずかしさから逸らした顔が染まっていた。
軽く抱きあい、キスを交わすとますますヒカルの頬が染まる。

「塔矢もう出ないと」

進藤が塔矢と呼んだのは急かすためだろう。
でももう一時とばかりにアキラはその唇を貪った。
腕の中の体が少しぶれる。

「進藤本当に大丈夫なのか?」

「心配症だな、体の事なら大丈夫だって、朝はいつもこうなんだ」

「体の事だけじゃない。緒方さんの事もだ」

「ああ・・」

ヒカルは納得したように頷いた。

「流石にこんな朝ぱらからどうこうしやしねえよ。
それに昨夜は先生酔っぱらっていたし」

「だから性質が悪いんじゃないか」

そう漏らしアキラは溜息を洩らした。

「心配するなよ。昨夜だって大丈夫だったろ?」

アキラは心の片隅でそれでも不安を感じながらこれ以上は
タイムリミットなので諦める。

エレベーターに二人で乗り込むとヒカルが面むろにアキラの腕を引いた。
催促されて軽いキスを交わす。
こういう進藤の変化に内心驚きも感じてる。
昨夜の進藤もそうだった。従順で素直だった。

自身の想いを認めなかったころとは大違いだ。

けれどそれは今までずっと我慢してきた反動でもあるのだろう。
もし緒方に対してもこんな態度を取っていたのだとしたら・・・。

アキラは再び湧き上がった怒りにも似た感情の矛先をどこに向けることもできなかった。

それは「お互い様」で決して口にしてはならないのだろう。

2014/06/26(木) トワイライトエクスプレス
トワイライトエクスプレスの乗車券取れました〜!!!!

今日発売のは土曜日の乗車となるので(ひと月前の乗車日の朝10時に発売開始)難しいだろうな〜と思ってたんですが。
20分前にみどりの窓口に行くとすでに「北斗星」「カシオペア」「トワイライト」の発売時間待ちの人たちが並んでる(汗)

平日はこんなことなかったのに、私はこの時点で4番目。
すでに今日はもうダメだなっと諦めてたんだけど。

でも私の前の方たちが狙ってたのは、ロイヤルやスィートで私が取るBツインとはランクが違ってた(苦笑)

3番目の方まで取れなかったのに私は取ることが出来たんですよ。
「取れましたよ」と言われ時、窓口の方も嬉しそうでしたけど、私も嬉しくて思わず「ありがとうございました〜!!」と深々礼を言ってしまいました(笑)そして前の方ごめんなさい;

これで少し肩の荷が下りましたが。
次は北海道旅行の計画です。
私が行くわけではないんだけど、個人旅行だし、車もないのできちんと計画をたてないといかんのです。

でも北海道広すぎてわけわからん;行ったこともないから想像もつかないし。
道内にいいツアーはないか探してたんですが。母が行きつくしてて
難しい。。チケットを取れても前途多難です。

2014/06/25(水) いろいろ・・・。
今日は仕事に行く前にWC(なんかトイレみたいだな 爆)
TV見てから行ったんですが、テンション下がりまくりで。
今日はそういう人多かったんじゃないでしょうか。

トワイライトエクスプレスのチケットも惨敗;
やっぱ難しいのな。

さて6話「雨上がりの後6」は27日ここに更新予定です。
今のかんじだと7話完結予定です。こまごま更新してるから
サイトに移す時と話数は変わる可能性大です。

それから新連載の考案に入ってます。
だいたい頭の中ではまとまりつつあるかな?
二人の年齢的な部分で迷ってますが。
7月から連載したいと思ってます。

2014/06/23(月) 雨上がりの後 5
雨上がりの後5話目更新です。
読み返すと「塔矢」だったり「アキラ」だったり・・・。
サイトに移す時、何とかします(汗)

今日は少し時間があるので、編集してサイトにもUPします。
でも先行はブログで。


※RAINの番外編です。はじめて読まれる方は1話から進んでください〜。



雨上がりの後 5


塔矢が取っていたホテルはビジネスホテルだった。
塔矢がキーをかざすとエントランスが開く。
夜も遅いためか人もおらずそのまま部屋へと上がる。


「ツインを取っておいてよかった」

「ごめん、オレ今財布も携帯も持ってないんだ」

「見たらわかるよ」

アキラが目を移したのはオレの足元だった。
ホテルから借りてきたサンダルにオレは言い訳を巡らせた。

「これは、その・・。」

塔矢が溜息を吐いた。

「雨で濡れただろう。風呂は?」

「オレはいいよ」

「そう、じゃあ僕が使わせてもらうよ」

何気ない会話だ。けれどその中にピリリと緊張が張り詰める。
塔矢は備え付けの寝巻を持ってバスルームへと消えて行った。
オレはふっと長い溜息を洩らした。

塔矢が出てくるころにはオレもホテルの寝巻に着替えていた。
流石に着ていたジャージは雨で濡れていてそのまま就寝
するわけにはいかなかった。

ふと時計を見ると12時を回っていた。
時間の感覚が全くなくなっていた。
塔矢も明日は仕事があるはずだ。
そんな事を考えていると塔矢が部屋に戻ってきた。

「進藤、まだ起きてたの?」

そういう風に言われてしまうと少し傷つく。

「悪いな、お前だって忙しいのに」

オレはもう寝てしまおうと奥のベッドに腰掛ける。

「進藤、何があった?」

「ああ、オレがホテルから出てきたわけか?」

塔矢が言わんとする事はわかるのだが、どう説明したらいいだろうと思い巡らせる。

「緒方先生と、ちょっとな」

誤魔化すわけにはいかないが、露骨な事は言いたくなかった。
けれど塔矢はそれで許してはくれなかった。

「本当に『ちょっと』の事なのか?」

塔矢の口調が強くなる。
オレは言葉に困って布団にごろりと転がった。

「僕とあった時、君は泣いてただろう」

塔矢の怒りのこもった視線が、背中を突き刺す。
『泣いてない』と否定することができなかった。


「寝込みを襲われそうになった。少し・・・触られた。
思いっきり頭突いてやったら。怯んで・・・。
それで飛び出して、お前に会った」

塔矢が背後からベッドに近づく気配に体に緊張が走る。

「ヒカル・・・」

ヒカルと呼ばれたことに心が震えを帯びる。
背後から抱きしめられ、回された腕にオレは
腕を重ねた。

「来てよかった」

「うん、オレお前の顔見たとき・・・。」

その後は言葉にならなかった。
唇が自然に重なり、深くなる。アキラの指がオレの浴衣の紐を
解いて侵入してきた瞬間オレはアキラの手を掴んだ。

「ちょっと待て、ひょっとしてするつもりなのか?」

「嫌なのか?」

「いや、そうじゃないけど・・・。お前今まで
しようとしなかったから」

アキラの腕がオレから離れる。
それに寂しさも覚える。
水を差すような事を言ったかもしれない。

「オレはお前は男を抱けないんじゃないかって思ってたから」

「進藤ヒカルなら抱けるよ」

「だったら何で今まで」

今まで何度も機会はあったのにアキラはしようとはしなかった。
あってもキスか軽いハグ程度だった。

「それは、君があの公園で『一度でいい』と言ったからだ」

「あっ、」

オレは自分が言った事を思いだした。

「あれは・・・その」

「本当に君は1度で満足してしまうんじゃないかって、そう思うと
出来なかったんだ」

アキラがそんなことで悩んでいたことなどオレは全く知らなかった。
むしろオレはアキラが何もしないことに不安を感じていたぐらい
だった。

「なんだ・・・。」

「なんだ、とはなんだ!!」

「悪い、ただオレお前の事何もわかってなかったんだなって思って。
ちょっと安心した」

アキラの腕がオレの背を掴んでオレはその胸に顔を押しつけた。

「もうそんな風には思ってねえから」

「僕が女性と一緒になった方がいいとも、もう思ってない?」

アキラの息が耳元で震える。
アキラは『市川さん』と言わなかったのはオレを気遣ってだろう。

「それはまだ思ってる」

オレが本音を言うとアキラは長い溜息を吐いた。

「君のそういう考え方が僕は許せないんだ」

「だって先の事なんてわかんねえじゃねえか」

「最初から諦めた関係など対局する前から投げているようなものだろう」

本気で怒鳴られて、でもそれが嬉しいと思うのだからオレは
重症なのだろう。

「そうかもしれねえな」

「そうだ」

断言されてオレは泣きたくなる。

「君が欲しい」

『うん』と頷くとオレの瞳から涙が溢れ出す。
塔矢にならオレのすべてをやってもいい。

「愛してる」


※多分・・・は書かないので期待しないでくださいね(苦笑)

2014/06/21(土) 雨上がりの後 4
ちまちまとここで更新してます。今日は4話を更新。
ちなみにここ覗いてくれてる方いるのかなあ。
今一つよくわからない日記ですが(汗)

時間があったらサイトにも更新します。

※くどいようですが、以下はボーイズラブ要素を多分に含みます。
ご注意を・・・。1話〜3話を読んでいない方はそちらからお願いします。CPアキラ×ヒカル オガヒカ





RAIN
雨あがりの後 4

外に出ると、つめたい感触がまとわりつく。

「雨・・?」

霧雨のようだった。
今日は雨の予報なんてなかったはずだが
山の中だから、天候も変わりやすいのだろう。

一端躊躇したものの、この程度なら大丈夫だろうと歩き始める。
行くあてなんてないのに足は勝手に進んで行く。

外套の灯りも心細い道を歩き始めると、前から傘をさし、
同じように歩いてくる人の影に歩みが自然に止まった。

近づくにつれ、誰かと良く似た風貌に胸が高鳴る。
顔を見た瞬間射抜かれた気がした。
相手もオレの顔を認識するなり、目を大きく開けた。

「塔矢・・・なんでここに?」

「君こそ、あんなメールを送ってくるから」

「あんなメール?オレは送って・・・」

『ない』という言葉は口内に消えた。
たぶん、いや十中八九緒方の仕業だ。
昼休憩の時に携帯を置き忘れた時だろう。

「それより君はこんな時間にどこに?」

「いや、目的は特にないんだど」

「この雨なのに?」

塔矢には完全に不審に思われただろう。

なんってタイミングなんだ・・・と思う。
自分を制さなければ、崩れてしまいそうだった。

塔矢がオレを小さな折りたたみ傘に入れる。

「お前が濡れるだろう」

「いいよ、濡れても」

オレがそのまま歩き出すと、塔矢も歩き出す。
塔矢は元来た道を帰ることになったが何も言わなかった。


「お前さ、今晩どうするんだ」

「宿を取ってる」

「宿?オレがホテルに聞いた時は部屋いっぱいだって言ってたけど」

「イベントで使ってる宿じゃないよ。ここに来る途中
列車の中で空室を探して、予約したんだ。
こっちにはさっき着いたばかりだ」

「お前も忙しいのにな、悪かったな」

オレの所業ではないが、それでも今は塔矢に会えたことに
どうしようもなく安堵してる。
緒方はどういうつもりかわからないが。

「いいよ、僕も君に会えた」

口調からオレに会えなくてもここに来るつもりだったのだろうと
思う。

お互いに言葉が無くなり、傘にかかる霧雨の音だけがサッーと音を
たてる。
『今晩オレを泊めてくれないか』と口にできず、唇を噛むと
塔矢が傘を持つ手を右に代え、オレの右手を握った。
体温を失った指が温かさを纏う。

それだけの事なのに顔が熱くなり、心臓が早くなる。

中坊の初恋じゃあるまいし・・。と自身に叱咤したが、
感情をコントロールすることなんて、出来るはずない。


「アキラ・・・。今日オレお前の部屋泊まってもいいか?」

握られた手が返事の代わりに絡められる。
心臓が止まってしまいそうだと思った。


※続きは23日の予定。またここに更新になるかもです。

2014/06/20(金) 幻!?の生駒レインボーラムネ
15日の演奏会の時にお友達が沢山来てくれた事をブログに書きましたが、プレゼントやお菓子も戴きました〜!!

お礼やメールの返信で休日を1日使っちゃいましたが、
それもなんだかわくわくしちゃいました。

頂いたものの一つに『生駒のレインボーラムネ』があって、ご存じな方いるかな?結構有名でしょうか。

『レインボーラムネ』に関しては丁度1週間ぐらい前に新聞で読み見てしてて。

私が読んだ記事には
『このレインボーラムネをふるさと納税の返礼リストに入れたら生駒市への納税が急増して、また予定数を超えたので受付を終了せざる得なくなった』
というような内容だったんだけど。

友達は生駒市在住なので手に入りやすいのかと思ったら、そんな事は全くないらしい。
評判が上がって相当の倍率抽選になってるとか!!

まあ、そんなレインボーラムネを食べてみました。

見た所、ビー玉より大きいぐらいかな。
ころころ丸くて、ブルー、ピンク、黄、白と色とりどりで見た目も可愛い。

触感が不思議、かりっとしてるのにすっと解けていく口どけ感。
食べたことないのにどこか懐かしい感じがする。
むむ、これは癖になりそう!?

上手く説明できませんが(滝汗)
美味しくいただいたことだけは間違いないデス(笑)

2014/06/19(木) 雨上がりの後 3
雨上がりの後2をUPしようと思ったら文字制限があって途中までしか貼り付けられなかったのでその続きです(滝汗)

もっと使い勝手のいいブログを探した方がいいのかなあ(苦笑)
以下は18日のブログの続き・・・。


雨上がりの後 3


その晩、仕事を終えた後は早々に部屋に退散した。
10時を過ぎても緒方は戻ってこなくて、疲れたオレはそのままもう横になった。
逆に寝てしまった方が緒方も相手をしないだろう。

浅い眠りの中、緒方が部屋に戻ってきた事は遠い意識の中感じていた。

「もう寝てるのか?」

覗き込むようにそうつぶやいた緒方に『うん』と相槌をかえしてごろりと寝返りを打った。

「進藤・・・」

布団に冷気が差し込み、ベッドに侵入してきた何かにオレの睡魔はようやく吹き飛んだ。
その時には背後から抱きしめられていた。

「なっ・・・先生!?」

「わめくな」

緒方は酒臭くもタバコ臭くもあった。

「バカ野郎、酔ってるだろう!!」

「酔ってないさ」

『酔ってない』という時ほど緒方が酔ってる事をオレは知っていた。

「やめろよ」

「いいじゃないか、男同士だろ。減るもんじゃない」

いいながら緒方がジャージを弄る。

「そういう問題じゃねえだろ!!」

朝のように肘で突いたが密着した布団ではの中ではあまり効果はなかった。
緒方は強引にオレを覆うと両腕を掴んだ。これで緒方からの手の攻撃はないがそれはオレ自身もだった。

「先生冗談はやめろって」

「オレが冗談でやってると思うのか」

暗闇の中近づいてくる緒方の顔にせめても背向けたが、緒方の唇がなぞったのはオレの鎖骨だった。ざわりとした生温かな感触に思わずのけぞりそうになる。

やばい・・先生は本気だ。
オレは足でけり上げたが、緒方はそんな事はお見通しだったらしく
逆に足で受け止められ耳元で笑われた。

「ワンパターンだな、」

頭がカッとなったのは交差した緒方の膝がオレのそこを刺激するように撫でたからだ。

「アキラくんには言わないでおいてやる」

上った血が冷静になったのはこの時だった。

それを逆手にとられ、関係を要求するつもりじゃないかと
脳裏に掠めたからだ。
そんな事を緒方がするとは思えなかったが、これ以上は本当に酔いや冗談ではすまされない。

緒方の頭が浮いた瞬間を狙って、オレは
覚悟を決めて思い切り頭突きを噛ました。

「ちっ、痛っ!!」


オレも相当痛かったが流石にこれは緒方にも効いたようだった。
緒方がひるんだすきにベッドから抜け思い切り扉めがけて走る。

「待てっ」

緒方の引き留める声がしたが、オレは構わず飛び出した。

外に出たあとで後悔したのは靴もスリッパも履かずに来てしまった
事だった。当然携帯も所持金もない。

途方に暮れたが、今部屋に戻るわけにはいかず仕方なくロビーまで下りた。

この時間でもまばらにロビーに客がいたのはイベントがあった為だろう。
ロビーに待機していたホテルマンが素足のオレに気付いてすぐ駆けつけてくれた。

「先生どうかされましたか?」

「あっいや、少し外に出たいんだけど、履くものあるかな」

「お客様用の外出サンダルがございますが」

温泉地なので外風呂をめぐる為のものだと説明され、オレは頷いた。それでも靴がないよりは全然いい。

「それを借りてもいい?」

「もちろんです」

それ以上聞かないでくれたことが流石にプロフェショナルだと思っう。
とりあえずここから離れたかった。

2014/06/18(水) 雨上がりの後 2
以下は13日にブログにUPした「雨上がりの後」の続きです。
ほぼ下書き状態(らくがき)でUPすることをお許しくださいね。
しかもまだ続きます(汗)


以下は1を読んでから進んでくださいね〜。
CPアキラ×ヒカル、オガヒカ




雨上がりの後 2

昼の休憩に部屋に戻ったのは棋士の控室にいる緒方と鉢合わせしたくなかったからだ。

あてがわれた弁当とお茶をテーブルに置いて、
靴を脱いでベッドに寝転がった。
束の間の解放感に浸る。

ポケットに入れていた携帯がごつりととして思い出したようにオレは突っ伏したまま携帯を取り出した。

履歴をたどり誰からのメールがないのを確かめるとベッド横の
サイドテーブルにやや荒っぽく投げる。

朝の塔矢に書いたメールの返事は来るはずがない。
出してさえいないのだから。
そんなわかりきった事をしてしまう自分に自己嫌悪を覚えて
目を閉じた。

しばらくして携帯にバッテリーがあまりなかったことを思い出し、億劫に起き上がり携帯をつかんだ。

弁当食った方がいいよな?

そのまま椅子に腰を掛けると部屋の扉が何の前触れもなく開いた。

「お前はやっぱり部屋に戻っていたか?」

勝手に入室してくるのは同室の緒方しかないのだが、
気が休まらない事に小さい溜息を吐いた。

そこで気が付いた。
緒方といて休まらないと思ったことは今までなかった。
どちらかと言えば、気兼ねした事はなく
言いたいことを言える間柄であったし、甘えることも出来た。

2か月前までの事だ。
オレの方が塔矢と付き合いだして変わってしまったのだろう。

そんなことを考えていると緒方はテーブルまで来て、向いの椅子にどかりと腰を下ろした。

「先生は弁当食ったのか?」

「食ってきた。だが、あそこは喫煙出来んかったからな。部屋まで戻ってきた」

そう言うなりポケットから煙草を取り出す。

「オレ今から飯食うんだけど」

「いいだろう。オレは食いながらでもタバコを吸うが?」

「飯が不味くなるだろう」

「そうか?」

「そうだって!!」

頭を抱えたくなりそうだった。
オレは仕方なく弁当とお茶を持って立ち上がった。
他に行った方がよさそうだった。もともと緒方を避けたくて
ここに来たのだし。

「どこへ行く?」

「別の所」

緒方がオレの腕を引いた。
突然だったので、オレは持っていたペットボトルを落とした。

「もう何すんだよ」

「いいからここで食え、お前が食ってる間は我慢してやる」

本当は吸いたいくせにイライラしてる先生に呆れてオレは止む無く
もう1度腰を下ろした。
取り落としたペットボトルを先生が拾ってテーブルの上に置く。
さっさと食えと言わんばかりに睨まれオレは弁当の包みを解いた。

なんとも間の悪い昼食だった。

オレが食べ終えると早々にタバコを吹かし始め、オレは今度こそとばかりに立ち上がった。

「先生オレ先行くから」

断って立ち上がり、歩幅を開いた。
三度まで捕まえられたくはなかった。

「まあまて、随分オレを煙たがるな」

呼び止められて足を止めたのは一瞬だった。

「そのままだろ、オレタバコ苦手だし」

「進藤・・・」

緒方は何か言おうとしたが、オレはそれを聞かなかった。

「じゃあ先生また後で」

そのまま退散し、溜息を吐く。携帯を置き忘れたことに気付いたが
取りに行く気さえおこらなかった。

2014/06/17(火) やった〜!!
15日の日曜日は私が所属する楽団の演奏会でした。
ワールドカップの試合経過をみんなで気にしながら準備しました(笑)

沢山のお友達が来てくれました!!
私は活動してる○市に在住してるわけじゃないので知り合いはほぼいないんですが。

唯一大学時代の友達が一人おりまして毎年お子さんとお母様も一緒に聞きに来てくれるんです。それが今年は大学時代の友達を誘ってくれたんですよ。
何も聞いてなかったので、すごいサプライズでした!!

20年ぶりぐらいにあった友達もいたし、他府県から駆けつけてくれた友達もいたし。

でもみんな全然変わってなくて、舞台上からでもすぐにわかりましたv

残念だったのが後片付けなどあってせっかく来てくれたのにあまり話をすることが出来なかったことですね。

演奏の方は緊張しすぎで1曲目が真っ白になったというハプニングもありましたが(TVの撮影があるなんて知らんかった。昨年もあったけど汗)

その後は楽しんで演奏することが出来ました。やはり本番は何があるかわからないですね。
そういったハプニングも楽しめるぐらいにならんとなあ。

懸念だったソロパートもクライネも評判良くてトライしてよかったです〜。

ここ二日達成(完全燃焼?)した感で何もする気が起きなかったんですが。今日は少しお話を書きました。
いつまでもまったりしてられないしなあ。明日ここにでも更新出来たらデス。

仕上がったらホームページに上げますね。

2014/06/13(金) 雨上がりの後・・?
急用が入って走り回っていて、サイトに小説の更新できませんでした。
ごめんなさい!!

とりあえず出来てるところまでここに貼り付けます。
タイトル何にしよう〜。考えてなかった(汗)

今更のようですが、ボーイズラブを含むため以下は免疫のない方はご容赦を。CPはアキラ×ヒカル オガヒカ?




RAIN〜雨上がりの後1(仮タイトル)


オレは今日のイベントのスケジュール表を受け取って
目をひそめた。

『緒方先生が同部屋か・・。塔矢が知ったら怒るだろうな・・・
けど、仕事だからしょうがねえよな』

自分に言い訳するように心の中でつぶやいた。


自分が与えられた部屋にはまだ緒方の荷物はなかった。
それほど広くないツインルームだ。
部屋の奥にどっかりと荷物を置いてどうしたものかと考える。

どうしようもないことだが、塔矢には正直に言っておいた
方がいいだろうか?悩んだ末携帯を開けた。

『今日のイベント、緒方先生と同室なんだ。
心配しなくても大丈夫だから』

そう打ったものの、躊躇って送信できない。

大体こんな事を塔矢にメールした所でどうしようもない。
あいつに煩わしい思いをさせるだけじゃないか。

迷っていると部屋に人が入ってくる気配がしてオレは慌てて
携帯を閉じ、ズボンのポケットに押し込んだ。

「おう進藤!」

緒方は鼻歌でもうたっているように楽しそうだった。

「おはようございます。緒方先生」

「肩苦しいな」

それに何も返さず、さっさと部屋を出てしまおうと準備していると
おもむろに緒方が聞いてきた。

「今日オレと同室だって事は恋人には報告したのか?」

オレの内心など見透かされているようだった。

「恋人って、そんなじゃねえし」

「そんなじゃなければ、どうなんだ?その後アキラくんとは何の進展も
ないのか?」

「先生の逞しい想像に任せるよ」

面白、可笑しそうにいう緒方に、ただからかわれている事は重々わかって
いて、軽くあしらう。

緒方は鼻で笑って、それに少しむっとしたがここは平常心でいるのが一番
だった。
緒方が着替えを始めそうなのでオレは断った。

「先生着替えするみてえだから、部屋でるわ」

部屋を出るタイミングを計っていたオレはこの機に緒方の小脇を抜けようとした所で
背後から肩を抱き寄せられた。

「オレの着替えなんて見飽きてるだろう。それより今晩どうだ、久しぶりだろ?」

耳元に囁かれた台詞に胸が不謹慎にもドキリとなる。
その瞬間頭に血が上りオレは肘で先生の脇腹を突いた。

「辞めろよ。そういうのを、セクハラって言うんだぜ」

背後の緒方は笑っていたがオレは無視して
そのまま振り払うと思いっきり部屋の扉を開けてバタンと締めた。



そのままオレが向かったのはホテルフロントだった。

他に空いてる部屋があるかもしれないと思ったからなのだが、
生憎今日はイベントもあって、満室という事だった。

それに今日は和谷や伊角もイベントには参加していない。
どこか別の部屋に泊めてもらうというのも無理そうだった。

「たく、困ったな」



緒方はつかみどころがない。

ただオレをカラかいだけかもしれないが、付け込まれる要因を作る
事は避けたかった。

塔矢はオレが先生と関係を持っていたことに敏感になってる。
緒方が塔矢に報告したかどうか聞いたのもオレをからかう半分
試すためでもあるのだろう。

「本当に困ったな」

もう1度口について出た言葉に溜息を吐く。

ポケットにしまった送り損ねたメールが責めているようだった。

2014/06/11(水) 更新予定
RAINの後日談的な番外編を書いてます。
2〜3話程度のSSの予定。

15日が演奏会なのでちっと急がしくて、1話を13日UPできるか
どうかと言う所です。

6月末には長編連載開始出来たらいいな〜と思ってます。

2014/06/07(土) とにかく『祝!!』なのだ
久しぶりのブログデス、

●○の高校選手権団体戦地区予選に長男、次男とお友達が勝ち上がり見事優勝して代表入りを果たしました!!
三人の通う高校では全国初出場となります〜。

強豪校を破っての進出に私も興奮して(笑)
思わず祝杯あげて、それでも気持ちが逸ってブログにまで報告に来た次第デス(苦笑)

もう嬉しくて、嬉しくて!!

小学校の時、果たせなかった夢を現実にしたのなあ。
(小学校の時、兄弟で全国大会予選に出場したけれど府4位で代表にはなれなかった)

ただ次男は高校でも全国レベルの力は十分あるだろうけど、長男は
難しいな(苦笑)受験生だしなあ。

でもここまで来たのは、ただの『運』というだけではない
だろうし、今までやってきたことを発揮して欲しいな〜と思います。

私も頑張らないと!!
小説書くぞ〜。


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