竜記
ベトナム徒然日記
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2005/04/30(土) 解放記念日
今日は解放記念日。サイゴンが解放されて、南北ベトナムが統一された日。
めでたい日か?さーそれは人それぞれ考え方があるみたい。
いつ、どこでも歴史は難しい。
ちなみに今年は30周年。祭りも盛大に行われるみたいやけど。

「うれしい、楽しい」って感情が正統ってことになるみたい。
解放したのは、社会主義を推進してた北部勢力で、今のベトナムそのものやから。
この事実を喜ばへんって事は、今のベトナムを否定してることになる。
戦争が終わってアメリカが撤退したって喜びは南の人にもあったけど、
北と統一されて社会主義になるのには相当の抵抗があったみたい。
ベトナムは今でこそ、ドイモイ政策で経済的にも豊かになってきたけど、それまではすごい大変やってんて。
食い物とか全部配給制やし、それも国に雇われてる人にしか配給されへんかったとか。
戦争の前後で南部を仕切ってたエライ人達は、まともな仕事に就くことを許されずみんなシクロの運転手になった。

今でも、北の人と南の人の性格を比較する言い方がある。
北の人は辛抱強くて、節約家で、働き者で、常に先の事を考えてる。
南の人は、怠け者で、適当で、金があればすぐ使い、今だけを楽しもうとする。
これはただの風刺でなくってちゃんと根拠がある。
北部は作物があまり育たへん気候で食料も乏しい。
南部はメコンデルタ地域で何を植えても育ち、食料も豊か。
だから、南部人は今日の稼ぎをぱーっと使っても、明日の飯の心配なんてする必要なかったんやと。
北の人は、常に先の事を考えてやりくりしてきた。

そんな南の人には、社会主義になって食料を制限されるとかありえへんかったらしい。
苦しかった時期に、大勢のべト人が国外に逃亡した。
今も世界中に越僑がいっぱいおる。
聞いた話では、アメリカの越僑社会では4月30日は悲しい記念日としてイベントがあるとか。

もし、30年前の4月30日に南北ベトナムが統一されてなかったら、
ベトナムって今の韓国と北朝鮮みたいな状態になってるかもって思う。

夕暮れ時、解放記念日のイベントで掲揚されるベトナムの国旗
まわりに飛んでるんは凧

2005/04/29(金) エビアレルギー
俺はエビアレルギー。えび食ったら全身痒くなる。
たぶん、カニもアカンよーな気がする。
ベトナム来る前は、ベトナム料理は何でもえびが入ってるかと心配したけど実際はそうでもない。
料理てゆーても日本と同じでいっぱいあるからな。
スシ、ピザ、犬肉、ヘビなどなど。
えびを食わんくっても生きていける。
でも、えびがおいしく食べられる国であることは間違いないと思う。
どこの店行ってもえび料理はあるし、安くてでかいえびが食べられる。
ほんまにうまそう。でも食べたら死ぬかもな。
とか、いつも人が食うのを見てて思ってる。

その話をトゥック先生にしたら、
「海水いっぱい飲んだら、エビアレルギーも治るよ。」って。
んなわけないやん。ほんま適当なことばっか言うよな。
「海水飲んだら、健康に悪い。」って俺がゆーたら、
「健康に良いのよ。」先生。
「なんで?」俺。

んじゃ、いつもの3通りのジェスチャーを組み合わせて、
病院で腕に刺す液体ってことを表現する先生。
「海水」て「点滴」って意味もあるねんてー。へー。

チョロンにて 干しえびの山 全部食ったら絶対死ぬな。

2005/04/28(木) 賭けA
トゥック先生と賭けをした。
俺がニャチャン弁を話せるようになるかについて。
ていうのも、授業中に連休の話題になった。
ベトナムでも4月30日がサイゴンが解放されて、ベトナムが統一された記念日で祝日で、そっから代休含めて4連休がある。

その間、俺がニャチャンってベトナム中南部に旅行に行く予定があることを話した。
先生が遊んでばっかじゃなくて勉強しなさいってゆーから、ニャチャンには勉強しに行くんです。てゆーたら、
「勉強しに行くんなら、タツキはきっと上手にニャチャン弁が話せるようになって帰ってくるはずね。」と。
「もちろん。」俺答える。
「賭ける?」先生。
「何賭ける?」俺。
「アイスをクラス全員におごれ!」先生。
「いいよ。」俺。
ってことで賭けが成立。
おもろそーやん。
でも、ニャチャン弁て何?聞いたこともないな。

公衆電話

2005/04/27(水) 賭け@
べト人は賭けが大好き。
例えば、サッカー。日本みたいに正式にTOTOみたいなんがあるわけじゃないけど。
賭けるのは、プレミアリーグのその日の試合結果。
誰か知らんけど親元があって、携帯使って賭けてるみたい。
基本的には賭け事は法律で禁止されてるから、サイトじゃなくて個人単位で実施されてるらしい。
勝てばそいつから金もらって、負ければそいつに金払いに行くシステム。
見つかれば、公安に捕まる。
けど、結構みんなやってるねんなー。
サイゴンでは賭けの事、「カード」って言う。

チェーを売るねーちゃん

2005/04/26(火) 事故
った。他人の事故はバイクで走ってて山程見るけど、自分で事故ったんは初めて。
飯食いに行った帰り道、真っ直ぐ走ってたら追い越してくるバイクが1台おった。
そいつがあまりに急に俺の前に入ってきて、そのバイクの後輪と俺のバイクの前輪がちょっとかすった。
たぶん向こうは当たったことも気づいてなかった様子。
俺はバランスをくずして、転倒。
そのままコケずになんとか持ち堪えれそうな気もしたけど、
結局フラフラして、低速で右に倒れた。
修理したばっかやのに、右前のウインカーは粉々に。
右ひじと右ひざを擦りむいて、右太ももを打撲。
まーその程度ですんで良かったわ。
日本で2年原付乗ったけど、一回も事故ったことないのにな。
警察には何回も捕まったけど。
こっちで運転するのってほんまに危ないって実感した。
どんな状況で事故っても結局、外国人の俺らには不利って話よく耳にするし。
気をつけよ。

こっちには車間距離って概念がない。隙間あらばつめろって感じ。
んで、ちょっと接近したら必ずクラクションで知らせる。
信号はF1の如く、ていうかほとんど見切り発進。
信号が赤でも1台行ったら、なぜかつられてみんな発進する。
子供合わせての4人乗りとかもよく見る。
大通りでのUターンもしょっちゅう。
中央線ははみ出してなんぼ。
街中一方通行の道路があるのに、逆走車も大量。
基本ノーヘル。でも、マスクの普及率は高い。
いちおう車が優先。でも、確実に車の方が不便。
制限速度は、ってよりバイクが多すぎて30`以上はあんまり出されへん。
ちょっとくらいぶつかっても、何も謝らんし。
全てが日本と違う気がする。
何しか、危ない。

氷に加えて、カフェダーの出来上がり★

2005/04/25(月) ヤギ肉
ベトナム料理の中で、これはうまいと思うもの。
ヤギの焼肉。めっちゃビールに合う。なんしか安いし。

でも、夏合宿の時に食ったジンギスカンのほうがうまいな。
あれはびっくりするほどうまかった。
かっきーと大阪でジンギスカン屋をやろかって考えた程うまかった。
「だるま」って店。北海道行ったら、探してみてー。

おとし終えたコーヒー 砂糖はお好みで。

2005/04/24(日) 釣り
今日は日曜日。昼前に起きて、飯食いに行く。
そのあと、ホーチミン博物館に行く。
「Ho Chi Minh」ってのは、ここの都市名やけど、元々は人名。
この博物館は、人のほう。
写真と説明書きの山。英語とべト語。
いまいち理解できません。
途中から、写真とか絵を見る作業になって、
それでも1時間くらいかかって、やっとの事で一通り見終えた。
得たこと。ホーチミンが意外に男前やったってこと。以上。
しょーもない感想やな。
あ、でも、ほんまにたくさんの人から好かれてたんやな、ってことはどの写真からも伝わってきた。
そのあと、市の中心から離れて7区の方へドライブ。
途中でヘルメット着用を義務付ける看板が出現。
1区とか3区とか街の中心部分はノーヘルでも捕まらへんけど、
ちょっと外に出たらヘルメットが義務付けられてるとこも多い。
でも、そのためだけにヘルメット買うのも嫌やから、ノーヘルで突入。
しばらく行くと、右手に釣堀を発見。
それ見た瞬間、無性に釣りがしたくなって迷わず右折した。
釣りとかいつぶりやろー。
釣り竿借りて、エサのミミズもらって、いざ釣り開始。。。。
ねばること1時間、全然釣れません。
なんでやろ、周りではバンバン釣れてんのに。
理由は簡単、竿と仕掛けが違うから。
俺は2万5千ドンで借りた竹竿。おっちゃんらが使ってんのはmy竿。
結局、何も釣れへんまま2時間くらいボーっとした。
ま、のんびりできて良かった良かった。

釣堀の風景 時間の流れが遅い

2005/04/23(土) ビール
1時5分、教室に入る。5分遅刻。
先生は来てる。生徒は5人中、2人来てる。
挨拶後、
先生「元気か?」
おれ 「めっちゃ元気!」
先生「まだビール飲んでないのに、元気なの?」
おれ 「今日はまだ飲んでないけど、昨日飲んだから。」
先生「昨日は何本?」
おれ 「昨日は、うーん、3本。」
先生「いつも何ビール飲むの?ハイネケン?タイガー?」
おれ 「サイゴンの青!」
先生「おお。なんで青なの?赤の方がおいしいんじゃないの?」
おれ 「青の方がうまい。しかも、安いし、量も多い。」

ってな感じでいつも授業が始まる。ハハハ
俺がビール飲みまくってることは、先生も承知。
事の発端は、とある日曜日。
あまりにする事がなく、プラプラ街を歩いてたらビアホイ(ビアガーデンみたいなトコ)を発見。
その時、午後3時。何の躊躇いもなく入店。
べト人って、けっこう昼からビール飲んでる。
郷に入れば郷に従え。
その選択が良かった。
そっから、俺の楽しいビール祭りが始まって、
人をかえ、店をかえ、最期は家飲み、朝の4時まで飲み続けた。

次の日、容赦なく襲い掛かる眠気と吐き気と戦いながら登校。
信号待ちの度に、大量のバイクから排出される排気ガスのせいで吐きそうになる。
胃から口に上がってきそうなモノを、下へ下へとやる作業に精神集中させ、
フラフラしながらも、カブを運転しなんとかたどり着く学校。
明らかに苦しそうにする俺を見て、どうしたのと尋ねる先生。
二日酔いって単語はあるんか?わからん。
俺が苦しい理由を、昨日の午後3時から順をおって説明する。
呆れるトゥック先生。その日以来、俺がめっちゃビール飲む奴ってことになった。
実際その日以来、毎日飲んでるかも。。。ハハハ
だって安いねんもん。1本、8000ドンとか。50円くらいか。

コーヒーおとし中

2005/04/22(金) チュオック先生
誰とも話したくない、
誰とも会いたくない、
誰から電話がかかってきても無視する、
ってゆー病気になってる。
ただし俺じゃなくって、俺の先生が。
しかも、6ヶ月くらい前から。重症やん。
「もうあんまり働きたくない。朝から晩まで働くなんてこりごりだ。」
って、授業中に生徒に愚痴る彼は28歳の独身教師。
割と男前。フエってゆうベトナム中部の街から出てきてる。
何が彼を鬱病にさせたのか?都会の生活に疲れたんか?

先生「おそらく先生は、病院へ行かなきゃならない。」もっと、早く行けよ。。。
   「もうすぐ故郷へ帰るかも。あそこは静かできれいで落ち着く。」そんなんゆわれても。。。

彼曰く、タバコを吸うその瞬間だけが、快感らしい。
ビールも飲めばいいのに。
浴びるほどビール飲んで次の日仕事サボったら、きっと鬱病も治ると思う。

喫煙は健康を損ねます。

2005/04/21(木) トゥック先生
ヌックマム飲んで、
フォー食いまくったら、
べト語がうまくなる。

キムチ食いまくって、
焼酎飲みまくったら、
韓国語がうまくなる。

スシ食いまくったら、
日本語がうまくなる。

最近新しい授業を一個増やしてんけど、その先生がゆーてた。
トゥック先生。ジュスチャーはおそらく3種類くらいしかもってない。
その数少ないジェスチャーをうまく組み合わせて説明する。
なんでかわからんけど、めっちゃわかり易い。
35歳くらいかな?独身。
ある日、「きっと〜に違いない。」って構文を使って、例文を作る練習があって、
俺が「きっとトゥック先生には恋人がいるに違いない。なぜなら、美しすぎるから。」
てゆーたら、めっちゃ喜んでた。
最近ハマってること、べト語で上の台詞みたいな適当なこと言いまくること。

チョロンでの朝飯 麺の上に肉がのっててヌォックマムかけて食う

4月絵日記の続き


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