是日々酔いどれ帳
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2005/05/18(水) 職業倫理について
雇われる身のあり方について、ここんとこよく考える。
自由だ、平等だなんて、まるで当然のように主張されているけども、人間ってもっと屈折した生き物。

自由、平等なんていう空虚なお題目以上に、拘束されたい、誰かの指示に従っていたい、そういう楽をしたいっていう欲望が必ずあるんだ。
「不自由」「不平等」 それにどっぷりつかることは一種の楽だ。
一歩間違うと「怠惰」。

会社が何か、不正をしていたとする。例えば、脱税。
例えば、医療ミス隠蔽。

大企業であればあるほど、1人でできることじゃない。
脱税ならば、会計担当者の誰かは必ず関わっているはず。
社内監査の眼にとまるはず。

医療ミスは、執刀医一人が関わっている事など、まずない。看護婦、麻酔科医、等々。

不正に携わり、或いは不正に気づいていながら企業という大組織に「個」を埋没させる人々。

「社員」である以前に、「日本人」である、「個」であることを、放棄した人々。

「自分のために」働く、「家族のために」働く、それは当然の主張のように見えるけれども、こころの片隅から、
「よりよい社会を作るために」「自分たちの次の世代の、未来のために」働くのだ、という意識を失ったとき、我々はその場限りの利益だけを求めることになるのだと思う。

たかだか半世紀前には、未来のために、子孫のためにと 命を捨てた祖先がいたというのに。そうした命を捧げられた、命がけの未来を託されたはずの現代人の精神の軽さよ。


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