是日々酔いどれ帳
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2005/05/29(日) 双子山親方死去
無口は日本人の美徳の一つである、と福田恒存は言った。
私は、生まれるのが遅すぎて現役時代の双子山親方を見る機会に恵まれなかったけれども、若貴兄弟の父親としてたまにTVに姿を見せる、この方が 好き であった。

息子達が相撲ブームの渦中で華々しく活躍している最中、奥方のスキャンダルが三流紙を賑わせている中、或いは息子達がマスコミの視聴率稼ぎのネタにされている時でも、変わらない、穏やかで、慎ましい表情が 好き であった。

稽古の時でさえ、弟子達を見詰める、蒼白い炎のような鋭い双眸は限りなく熱い血流を秘めつつ、矢張り寂づかなのだった。

男子というのは、両親の死を経由してはじめて一人前になるものだと思うけれども、元横綱貴乃花は病床にあって、衰えていく父を見守り、死を看取ったことで成長してくれるといい。
父親の威厳というのは、饒舌の中には生まれにくいのではないかと、ふと考えた。正確には、舌には乗せられない重みとでも言おうか…。


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