是日々酔いどれ帳
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2005/06/30(木) 露西亜映画「太陽」
http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_06/g2005063003.html
http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20050219-00000032-sph-ent

サンクトペテルブルク映画祭で、昭和天皇を描いた露西亜映画「太陽」がグランプリを受賞したそうです。
「天皇」について語ることは、未だに日本では禁忌のようで。
日本での公開予定はたっていないとのことです。

大学時代、「木戸日記」(木戸幸一著)と「昭和天皇独白録」(寺崎 英成 著, マリコ・テラサキ・ミラー 著)を読んで以来、「昭和」という時代を見る目に、故郷を懐かしむのと似た親しみと、慈しみのようなものが生まれたように思います。

歴史が語るように権力者というものは「国民のため、世のため」などといいながらも、次第にその力に溺れ、私欲に耽り、国を傾けていくものです。

 そう考えると維新以来の天皇の姿は、世界史的に見ても稀な賢帝の姿のように思われます。

大衆というのは、保身のためなら記憶をでっちあげることすら可能だというのは、先の戦争後の世論を見れば明らかです。
保身の為に奔走し、手のひらを返したように天皇を犯罪者扱いだした「国民」を、終戦後の昭和天皇は寂づかに見守っておられました。

それを想像する時、言葉稀くなな老いた陛下の姿が脳裏に浮かび、なんともせつない、哀しい気持ちになるのです。

映画や小説は「ノンフィクション」と銘打っていない限り、フィクションで当然なのですから、多少の歴史上の間違いがあろうと目くじら立てる必要は無いと思うのです。

「太陽」を手がけたロシア人映画監督は、昭和天皇の「慈愛」に感銘なさったようですので、戦争や、天皇に対して一方通行な見方しかできていない日本人が描くよりも、よほど公正な姿を描いて下さっているのではないかと期待しているのですが・・・。
日本での公開を期待します。


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