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2006/01/31(火)
偶然性を用いた心象表現研究 めも よむな
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研究の目的と方法
板に雑誌やチラシを当て、その上からラッカー薄め液でこすると、それらのモチーフが板に写し出される。このような偶然性の強いモチーフを発展させ、自分独自の世界を作り出すことを目指した。
概要
まず使いたいモチーフがある雑誌の誌面を破り、それらを主に赤系、青系、黄系に色分けする。赤を塗りたい場所には赤の多い誌面を当て、擦り出す。その時、同時に文字や人物が写し出されたりする。この偶然性を生かし面白い画面作り行っていく。 板をラッカー薄め液で少し湿らせ、その上から擦り出しをすると、モチーフや色が綺麗に写し出されることが分かった。また、それを強調するためにはニスが有効だと言うことも分かった。ニスを塗ると、板に写し出されたモチーフの発色がよくなる。 雑誌を使うとある程度リアルな画面ができる。写し出されるモチーフがはっきり出ているほどそうなってくる。それらにあうようなデッサンや光りを加えることにより自分らしい画面に仕上がっていく。光は板の特製を活かし、やすりでこするということで表現した。 また、板に写し出されたモチーフとその元になっている雑誌の紙をはりつけ、配置することにより一風変わった作品になった。
今後の課題。 雑誌の擦り出しを用いただけではどうしても弱い画面になってしまう。今までは鉛筆やジェッソ、ニスを画面を引き締める手段としてきたが、新たな素材を発見し、より面白く工夫のある表現をしたいと思っている。
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