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2006/09/20(水)
やっぱ「バック(Bach)」は違うね。
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「珍島」劇場公演で大阪滞在中だが、5月の名古屋公演にしろ今回の大阪公演にしろ、トラ(代役)として東京←→大阪を毎週行ったり来たりする身としては「身軽重視」で、サブ(2号機)のトロンボーンを楽屋に預けてある。 進行中の「ピーチツアー」や各Liveにはもちろんメイン(1号機)で演奏するが、決して仕事の内容に差をつけてるわけではない。 当然「珍島」もツアーに出れば1号機を持って行く。 あくまでも「身軽重視」である。
さてこの2号機、ヤマハの691という海外輸出モデルで、あのJAZZ Tromboneの巨匠、故JJ.ジョンソンも一時使用してたらしく、確かに小編成での演奏やSoloはかなり楽に吹ける。 楽楽とは言っても楽器を吹くこと自体は決して楽なコトではないので、たとえ今回のような演歌の現場でも楽器を響かせ、鳴らして、大音量で吹くこともある。 するとこの2号機ったら息の音圧に負けてしまい、なかなか自分好みの音色が出ないのだ。
今週は日曜日からの「ピーチツアー」の旅続きで1号機を持参していたので、今回の劇場でも使ってみた。 この1号機はアメリカの「バック(Bach)」という僕の大好きなメーカーの16というモデル。 ただ、自分の持っている16は1964年頃製造の、かなりのヴィンテージモデルである。昨今の16に比べると金属も若干厚みがあり、中低音の響きはかなり気持ちイイ。
最近は若いプレーヤーでも超絶なテクニックを持ってたり高い音もピューピュー吹く上手な連中が増えてきた。非常にいいことである。 でも自分はそこまでの技術はないので音色でカバーしているのだ。
人間の声に一番近いトロンボーンの持つ喜怒哀楽の音色に関しては譲れないし負けたくないし自信はあるつもりだ。
音色は気持ちの持ち方や発想で変えることができる。 自分のイメージとしては楽器を響かせるのではなくて、会場に響く全体のアンサンブルが「ホール」という名前の楽器として鳴り響くイメージ…。 チョット分かりにくいかなぁ…
明日でやっと長旅終了だ。荷物整理しなきゃ。
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