|
2010/04/07(水)
伯父さんのパテック
|
|
|
腕時計が高校進学の祝いの定番だったころ、兄弟それぞれの入学時に伯父さんから“おニュー”のプレゼントがあった。
5番目で末っ子の私が貰ったのは、“おニュー”の腕時計ではなく、こともあろうに伯父さんの“お下がり”だったのだ!!
ショック!!
伯父が東京で腕時計がないことに気づき、急きょ調達した当座しのぎの、間に合わせの品。
国産の一流品ではあったが、金時計。ど派手でど地味!? 高校生の腕にはおよそ不釣り合いだった。
それからおよそ20年後、父から伯父さんの遺品の腕時計を譲り受けた。
機械式、手巻き3針の名品中の名品、「パテック フィリップ」。 それもコメント付きで。「動かして使うには相当の金がかかるぞ!!」
現在はスーツ着用時の“勝負腕時計”として、正確に時を刻んでいる。
今思えば、20年がかりで、“お下がり”の埋め合わせをしてもらったような気がする。
|
 |
|
|