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2011/11/02(水)
620 バックシャン
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バックシャンという言葉を聞かなくなったが、死語になったのでしょうか。
言葉は英語とドイツ語の合成。初めて耳にした時から生まれ育ちも、用法もイマイチと思っていた。でも、仲間内では使っていた。
軽いノリで発した言葉が、その瞬間「しまった、言わなきゃよかった」 空気読めない感に愕然とすることがある。 まさしくバックシャも言葉もそうなのでしょう。
ナナハンはどこから見たら美しいのか。その時代に戻って言えばバックシャンだったと思う。はなはだ矛盾に満ちてはいますが……
時代の先鞭をつけた様々なメカニズムを、4本マフラーの美しい造形美が包み込む…… 後ろから見たらそんなイメージ。洗練された機能美の極致のように思え、バックシャンが時代感覚からいって、ぴったり。
とはいえバックシャンには、後姿だけが美人という、ニュアンスがあって、前に回るとがっかりするという、決して褒め言葉ではないマイナスイメージがあった。
でも、私の感覚では、後ろ姿には、その人の心の持ちようが現れるもので、バックシャンの前に回っても、期待を通りのシャンが多かったような気がする。もちろんナナハンも。
その時代にどっぷり浸かるには、古い引き出しを開けることも…… およそ3/4の工程が終了し、そんな時代にタイムスリップしています。
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