ひとこと
はじめまして
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2011年11月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
最新の絵日記ダイジェスト
2024/04/26 5178 水仙畑
2024/04/25 5177 型抜き
2024/04/24 5176 手回し
2024/04/23 5175 大絶賛
2024/04/22 5174 目覚め

直接移動: 20244 3 2 1 月  202312 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  202212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  202112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  202012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201312 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月 

2011/11/10(木) 628 ベビーバス
一昨日、隣の畑のオーナーご夫妻の大根の収穫の準備が始まった。
ポリタンクの水、そして水を張るためのベビーバス。

ベビーバスは大根の泥を落とすために、購入したのではないでしょう。
たぶん、出産のため、あるいは生後間もない赤ちゃんを抱いて里帰りした娘さんのために準備したものでしょう。

初孫がお湯に浸かる姿を、目を細めて見るお二人が目に浮かぶ。

同居している、していないにかかわらず、ベビーバスはお孫さんがいる実家の必須アイテムですね。

でも、本来の役目を果たすことはこの先はない、と、思い定める日は必ず来る……

思い出がいっぱいのベビーバスが、畑にさりげなく置かれている。
なぜかシュールな光景に見えます。

抜いたばかりの大根の白い肌から泥を洗い落とす洗い桶として再登板です。二人とも洗いながら、お孫ちゃんに産湯をつかわせたことを思い出すのだろうか……

「私たち家族は、代を継いでいますよ」との、遠慮がちのアピールに見えなくもない。オーナーご夫妻の幸せな家族像がほうふつとします。

でも、なぜ二つなんだろう???? シュールです。

2011/11/09(水) 627 手作りバッグ
手作り小物のラインアップが変わりました。
ニューフェースの畳のヘリを利用したバッグが並んでいる。

非常に軽く、畳に使うぐらいだから間違いなく丈夫。もちろん、金糸銀糸の定番の亀甲模様などの伝統柄ではなく、単色のヘリである。

リボンを付けたり、フリルを付けたり…… 横に使ったり、縦に使ったり。
縫い糸はレインボウカラーを撚り込んだもの。どこにどんなグラデーションが出るのか計算できない楽しみもあるのだそうだ。

材料は畳屋さんから購入!! ではない。
手芸店に置いてあり、指南本もあるらしい。

最近、ペンキ屋さんがよく使うマスキングテープが、主婦の発想で様々に使われ始め、ブレークしているのだそうだ。“マステ”と呼ばれ海外でも評判とか。このヘリもブレークする可能性が十分ありそうだ。

こと手芸に関して、ニューウエーブに対する感度は鋭敏。チャレンジ精神も旺盛で、一気呵成にさっさと作り上げる。

素材感がとっても爽やか。まとわりつかず、裏地が透けるぐらいなので夏に最適と思うのだが、お構いなしでもある……

かくして、これからの季節にピッタリの“裂き織り”のバッグと、“ヘリ”の涼やかなバッグとが並ぶことになりました。
昨日は立冬。今朝は柔らかな日差しがバッグに…… 暖かです。

2011/11/08(火) 626 食事会の続き
食事会の最後の締めで笑いを取った叔父さんご夫婦はおない歳。
厳密にいえば旦那さんが年上なのだが、現時点では81歳同士。

巧まざるユーモアなのか、計算ずくだったかは脇に置くとして、食事会を柔らかで和やかに締めてくれたのは間違いない。これもお人柄。

ご夫婦で1カ月ほど南に旅をしたのだそうだ。沖縄、ハワイなど、ご年配向けにセットされた旅行を想像したが、見事裏切られた。
「最後の冒険」だったらしい。

秋田からフェリーで敦賀。そこから南下して奈良市へ。そしてウイークリーマンションで、自炊しながら、思う存分歴史探訪を楽しんだという。

走行距離は1千数百キロ。「レンタカーだとカーナビが着いているけど、僕の車にはないから」。地図を頼りの、心細くもあり、さまざまな困難や混乱“有り”の、弥次喜多道中だったみたい。

「10月でもTシャツでよかった」など楽しそうに語る奥さん。旦那さんは「TV画面が4分割されていて見にくかった」と、不満をおっしゃる。その点は画面切り替えで何とかなったか、と思うが、嬉々としていた。

「欲が出てしまって…… 」 次なる目的地を狙っている旦那さんを優しく見ている奥さんでした。「そんなビジネスを始めたら…… 」 アドバイスもいただきました。

写真は昨年、苫小牧に向かうフェリーから。敦賀は逆の航路です。

2011/11/07(月) 625 大根干し
昨年は11月24日付で「大根カーテン」で紹介している。
昨年も不作だった、とある。

「例年だと、SKDのラインダンスの太もものような…… 」
それが、見る影もないと、惨憺たる印象を書いていた。

昨年の写真と見比べると、今年の方が、もっと貧相だ。
「昨年は横棒を2本にしたが、今年は1本で大丈夫だ」と、畑を“間借り”している旦那さんが言うように、4畝ほど収穫を残してあるものの、それを引き抜いたにしてもスペースは間に合いそう。

オーナーご夫婦の干し場は、まだ。
収穫のタイミングをはかっているのか……

引退宣言の“間借り”の旦那さんの歳は数えで米寿。オーナーは10歳下の喜寿。今年は、目出度い歳の巡り合わせでもある。
そのことは間違いなくご高齢である証。奥さんともども「いつまで続けられるか」との自問を繰り返しながらの畑仕事なのだろう。

でも、決して無理せず、お天道様が真上にいる時を避けて畑に顔を出す。土を耕し、植物を育て、収穫する喜びを分かち合う……

何とピュアな生活。そんな中で、ダイコンの不作など小さい小さい。

長く生きていることで、どんなことでも笑って思い起こせる“1シーン”に化学反応させてしまう。そんなパワーに学びたい。

2011/11/06(日) 624 食事会
仏前結婚式を終えて、場所を変えて食事会。
メンバーが少し膨らむのかな、と思っていたら、イコールでした。

新郎新婦を含めてちょうど20人。10人ずつと、配慮が細やかだ。
新婦側は同世代と祖母の代まで。新郎側は叔母の代と下は孫の代まで。新郎新婦は世代のちょうど真中。構成もよくできている。

10月31日に誕生した赤ちゃんは、70億人目の赤ちゃんと認定された。出席者の中には、ほぼ70億人目の生後5カ月の赤ちゃんもいて、笑顔と「うー」だとか「あー」だとか言って、なごませてくれていた。

厳粛に式が執り行われた本堂でも、進行にかかわりなく「うー」だとか「あー」だとか。新郎の遺影の両親は、門出を祝うひ孫の声に目を細めていたことでしょう。

締めの挨拶は新郎の叔父。「若いカップルに祝福…… 」と、言っては「そうでないなぁ〜」と、2度ほどつまずいてみせた。「新しいカップルに祝福を」と、言えばよかったのだが、笑いを誘う狙いだったかも。

新郎は、少しはばつの悪そうな顔を見せたが、みんなの温かな笑いに包まれて、新婦と顔を見合わせて優しい笑みになっていた。
叔父さんの見事な機転と言うべきでしょう。

写真中央が座席表で、10人と10人がご対面でした。
秋田弁でいえば「ことっとして、いいごと」という感じ。
本当に、穏やかで和やかな食事会でした。

2011/11/05(土) 623 福芋
遠くから、プップク プップ んプップー 空っとぼけた汽笛が聞こえる。

お約束の焼き芋屋さんの登場だ。竿燈時期に現れたウオーターメロンマンのオフの仕事なのだ。

本人には聞きそびれたが、メロンマンと長い付き合いの床屋さんのお姉さんが教えてくれた。

床屋さんには今シーズンの口開けのサービス。私にはなし。
こちらから挨拶代わりに買いに行った。

うだつを上げるのが目標のお兄さん。スイカの稼ぎを聞くと、「遅く始まって、早く終わってしまった」。それ以上の質問は遠慮した。

「写真を撮るんだった俺も入れてくれ」とひょうきんさは相変わらず。3日がかりで焼き芋装置をしつらえた荷台。それを覆うビニールシートにペンキで書かれた福芋の文字は生乾き。いかにも急造だ。

「長い間、営業するに限る」 少しでもスイカの埋め合わせしようと、
大急ぎで焼き芋営業をスタートさせたのか……

東京時代、汽笛を鳴らして焼き芋のリヤカーを引くおじさんは、秋田からの出稼ぎだった。空っ風が肌を刺す真冬のイメージなのだが……

少しフライング気味に思えなくもない。でも彼はツボを心得ている。
プップク プップ…… と、人を食った音色は食欲を刺激するのだ。

2011/11/04(金) 622 仏前結婚式
結婚式といえば、神前、人前、仏前などがあろうが、一般的にはその形式を問わず、ホテルで万事執り行うというのが一般的です。

その仏前については、他の2つを含む3択として、どれにしようかと思い悩むことはまずない。やはり、葬儀というイメージが強すぎるのだ。

昨日、秋田市旭北寺町のお寺さんで行われた仏前結婚式に初めて参列した。法事や葬式とは違い、紅白の幕がめぐらされた本堂。灯明も紅白、少しちぐはぐな印象を受けたのだが、式が厳かに進むに従って、これもありかな と思えてきた。

縁というものを大切に考えることでいえば、まさに門出にふさわしい。

今でいう“年の差婚”。新郎は19歳年上。新婦は、県南の出身で元看護師さん。保健師の仕事をしたいと試験を受けまっくって合格した県央の市役所で、新郎に巡り合った。

新郎の両親は既に亡い。祖父が建てた築70年以上の木造住宅に一人で住んでいた。そして新婦は床が「ミシミシするの」と、古民家に住むようなノリで屈託がない。明るく快活。そして芯の強さも……

仏前結婚は彼女の発案だそうだ。
新郎の亡きご両親に報告し、門出を祝ってもらいたい、と……

きっとそうなのだ。彼の晩婚だった理由は、
彼女との素晴らしい出会いを待っていたためなのだ。

2011/11/03(木) 621 イワシ雲
アップした写真もそうですが、中距離の被写体を撮影する際に、
空のスペースを広くしていることにお気づきでしょうか。

例えば、昨朝の例でいえば、被写体はあくまで色づいたケヤキ並木。
並木は、視線を誘導する効果があるのだそうだ。一直線のこの道では、並木が狭まって行く先の究極の1点にまで視線は誘導される。

誘導された先にあるのは…… 
一瞬、夢を見ているような気分にさせられる日もあります。
現実は、ただの幾何学模様の鉄骨橋があるだけですが……

信号で停車中。両側にケヤキが迫る手前ですが、そこまで進むと造幣局の桜の通り抜けならぬ、紅葉の通り抜けのような気分に浸れます。田沢湖の広葉樹が迫る周回道路に迷い込んだような……

今回のように、何気なく空のスペースを広く撮って、
びっくりしたのが空の変化です。

自信はないが、イワシ雲でしょうか。晩秋の気配が色濃くなっている。
意図しなかった秋尽くしに、びっくりしています。

初夏のケヤキのみずみずしい透明感のある緑が青空に映える姿は、生命感にあふれ、毎年楽しみな光景です。

色づいたケヤキにイワシ雲。
秋の深まりとともに、心待ちにする光景になりそうです。

2011/11/02(水) 620 バックシャン
バックシャンという言葉を聞かなくなったが、死語になったのでしょうか。

言葉は英語とドイツ語の合成。初めて耳にした時から生まれ育ちも、用法もイマイチと思っていた。でも、仲間内では使っていた。

軽いノリで発した言葉が、その瞬間「しまった、言わなきゃよかった」
空気読めない感に愕然とすることがある。
まさしくバックシャも言葉もそうなのでしょう。

ナナハンはどこから見たら美しいのか。その時代に戻って言えばバックシャンだったと思う。はなはだ矛盾に満ちてはいますが……

時代の先鞭をつけた様々なメカニズムを、4本マフラーの美しい造形美が包み込む…… 後ろから見たらそんなイメージ。洗練された機能美の極致のように思え、バックシャンが時代感覚からいって、ぴったり。

とはいえバックシャンには、後姿だけが美人という、ニュアンスがあって、前に回るとがっかりするという、決して褒め言葉ではないマイナスイメージがあった。

でも、私の感覚では、後ろ姿には、その人の心の持ちようが現れるもので、バックシャンの前に回っても、期待を通りのシャンが多かったような気がする。もちろんナナハンも。

その時代にどっぷり浸かるには、古い引き出しを開けることも……
およそ3/4の工程が終了し、そんな時代にタイムスリップしています。

2011/11/01(火) 619 ダイコン
日曜の朝。「被写体にするからここに置いて」と、お願いしたわけではない。ダイコン干しの用の柱を立てに来た引退宣言の旦那さんが、なぜかダイコン2本を地べたに並べていた。

素人目からも、今年の秋ダイコンは不作だ。それを一番知っている旦那さんが、戯れに2本を引き抜いてみたのだろうか。

「なんと、初めてだ。こんなに出来の悪いダイコンは」
自分の撒いた殺虫剤が悪かったのかと、分析するが、それを使わない隣の畝も同様に葉も茂らず、肥大にはほど遠い。「病気だべか」

「今年は、柱も半分でいい」。ダイコンの白いカーテンは規模縮小になりそう。

彼は大正13年生まれ。数えで米寿だそうだ。颯爽と自転車にまたがる姿は若々しいが、今年の夏の暑さには死ぬかと思ったほど往生したらしい。不作のダイコンには心残りもあろうが決意は固そうだ。

そんな、ダイコンも我が家では、ダイコンなますになったり、ダイコンサラダ、焼き魚の付け合わせ、なめこ汁にと、大活躍。葉っぱだって味噌汁の具になったりと、毎日大重宝。おいしく頂いている。

旦那さんやら、庭を横切って届けてくれる奥さんの元祖“顔の見える農作物”でもある。

たまたま出来が悪くたって…… こんな幸せなことはない。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.