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2011/04/11(月)
414 “天上カントリー倶楽部”
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昨日、横手時代に支局員として仕えた元上司の葬儀に参列した。
彼は多趣味。中でもゴルフ。夕方になると、「さぁ行くぞ!! 」と、 私と営業マンを引き連れて旧山内村のゴルフの打ちっぱなしへ。 横手盆地を見下ろす“天空ゴルフ練習場”。 小うるさいほどのアドバイスの風が吹き荒れたものだ。
練習場の支配人はしかり、とにかく誰とでも仲良くなれるのが特技。 本社で退職を迎えた後、旧山内村の鶴ケ池荘の支配人として活躍したのは、面倒見の良さと、フットワークの切れ味でしょうか……
昨年からは椿台カントリークラブのボランティアグループの“隊長”として、こよなく愛するゴルフコースを、手の平でなでるように整備することに心を砕いていた。この4月も雪消しなどに汗を流していたそうだ。
その椿台CCは一昨日のオープン。同社の社長は「真っ先にティーショットを打ってほしかった」と、突然の死を悼み、果たせなかったラウンドを“天上カントリー倶楽部”で相まみえましょうと弔辞を結んだ。
彼のご子息は、「穏やかな顔を看取るだけでも、安らかな気持になれた」と挨拶した。大震災の被災地で10日間カメラを回し、 幾度となく、遺体のない別れを悲痛な思いで見ての発言。 同じ報道カメラマンの道を歩んだ父と子の、心の通い合う会話だった。
無性に球を打ちたくなって練習場へ行った。 腕を上げるので“天上カントリー倶楽部”でお相手願います。
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